Gustav. Vigeland

ノルウエーオスロのフログナー公園を訪ねて見たい。
40年来の友人(高山の開業医だが)から。「本屋覗いたら。目に留まった。お前も読んで見ては。心が落ち着くから」と。一冊の本を貰った。本よりは写真集といったほうが良いのだが。これほど。心を揺さぶられたのは、久しぶり。どのように揺さぶられたかを、書くのは至難だが。
本のタイトルは「わが心のヴィーゲラン」(オスロのフログナー彫刻公園を訪ねる)。
著者は古木俊雄(社会教育評論家)さん。1910年生まれ・・・ご存命ならば100歳を越えておられるので。故人であろうと推察するが。20年に渡り、ノルウエーの一人の彫刻家に魅せられ。作品を取材した記録集。
彫刻の世界。私には無縁だが。日本は木の文化。彫刻も基本は木。宗教的な木像が中心で、仏師がその任についた。ヨーロッパは石の文化。ギリシャ神話の神々が石で刻まれているのを始め、教会などのレリーフや石仏作りのために多くの彫刻家が輩出されている。
1905年ノルウエーがスエーデンから独立した際、国家として恥ずかしくないものをオスロに作ろうとの気運が盛り上がり彫刻家グフタフ・ビィーゲラン(1869から1943)のアイデアが認められ、彫刻公園作り一筋に励み。1944年に公園は完成。彼の作品すべてがこの公園に集められているため、海外ではほとんど知られていない。
「生成流転」市井の人々の生き様。
子供を高く掲げる母親「母の愛、命捧げた愛」

父親が子供に厳しく語りかける像「叱責ではない、激励である」

彼方を見据え敵から家族を守る「男は家族を守る柱である」責任と勇気がほとばしる。

「親と子の絆」赤ん坊のときも、成人になっても

「子に伝えるもの」親父は歩いてきた道の重さを伝えなければならない

孫を背負い心を通わせながら「生き抜け、生き残れ、行き続けよと」祖父の願い。

祖父は孫に語り聞かせる。三代以上続く知恵を「子育ては孫育て」

身の回りには、言ってはいけないことも。世間話も一線を超えては?「すきま風の一瞬」

正面から見つめてこそ幸せ「人は必ず老いる」逝く妻にさらばじゃ・・・「生々流転」

市井の人々息遣いに触れながら。私も、無性にヴィーゲランに会いに、オスロのフログナー公園を訪ねたいと思っています。Goto

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