たかがトラクター、されどトラクター・・・
これはちょっとびっくり。私は車は大好きですが。機能派で、安全に目的地に着ければどんな車でも良い、外観や大きさにはまったく興味がありません。取り分け、デザインを見て、生涯でこんな車に乗って見たいと思ったこともありません。
イタリア人以外でイタリアの高級スポーツカー(勿論、フェラーリは私も美しいデザインだとは思いますが)のデザインを手掛けた日本人がいたとは知りませんでした。彼を知らないなんて、なにを寝ぼけているのかと、クリエイティブの連中に叱られそうですが。興味がないってことは宜しくありませんね。
彼の弁「美しいデザインが必要な理由は二つある。美しいモノは人間が本能的に欲しがる。それと売れるから」(読売新聞・ひと欄)私が車に興味を持たなかったのは美しいと思えるデザインの車に出会わなかったからと考えますと・・この理由に思わず納得です。
彼とは「Ken Okuyama」のことですが。彼が農業機械製作会社のヤンマーから「今後100年耐えうる新商品を描いて欲しい」と依頼され、何とも画期的な「SF映画」に登場するようなトラクターをデザインしました。私的には美しいとは思わないが「カッコいい」とは思えます。乗ってみても良いかな・・・とも。
メーカーの計画では2年後、市販車が日本の農地を走り始めるそうです。
となりますと。日本の成長戦略で一番手の産業は農業です。農業の振興がこの国を救うのではないかとも言われています。しかし、農業の改革には歴史的に様々な問題があり、簡単には解決できないようです。
でも、本質は若い有望な担い手が農業に従事するかどうかです。彼は、実家が山形市の農家、学生時代好きなことに打ち込んで頭角を現したのは、つらい農作業の手伝いを避ける言い訳だったかもと。農業に足らないモノ若者。その若者が嫌がることではと反省。そして、デザインしたのが近未来型のトラクターだそうです。
いい話じゃないですか。トラクターにはエアコンも音響も整備されているそうです。「カッコいい」外観もですが「長時間の農作業も楽しい」そんなトラクターなら若者が欲しがり、農業に従事する若者が増える。だとすれば、成長戦略に位置づけされた農業の発展と改革に繋がります。
たかがデザイン、されどデザインですね。Goto
コメント
コメントありがとうございます。
我が社の情報誌、表紙コンテストはありませんが。真摯な議論は続けています。私はお洒落は苦手ですが、清潔感は忘れぬようにしています。Goto
だから、表紙のデザインが、大事なのです。
毎月、コンクールにしたらどうですか。
社長自身のデザインも大事ですよ。
服装とか髪型とか。歩き方も。
中身は、外観に出ます。
麻生さんを見倣うと、いいかも。もっとも同じようにしては、駄目ですが。