国際経済の厳しさを甘く見過ぎていないでしょうか。
新しい風か、それとも既存の国際金融秩序を壊す暴挙か?難しい問題なので、実のところどう推移するのかわからないのですが、現時点で考えてみます。中国が設立を主導する「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)のことです。
AIIBは、インフラ投資ですから、アジアの鉄道や道路、発電所などのインフラ整備に世界各国がお金を出し合い、お金を必要とする国を支援する銀行です。そもそもインフラ整備にはアジア開発銀行(ADM)があり途上国向けに融資を行っています。
中国もADMに加盟。わざわざ重複する金融機関を作る必要はないのではとの意見もあり、参加国はそんなに大くないと思われていたのですが、蓋を開けてみると、G7の主要メンバー英国、フランス、イタリア、ドイツなどが参加を表明、アメリカとカナダ、そして日本が不参加。50カ国に
参加国の意図は「アメリカの既存の国際機関に挑戦するのは金融秩序を乱すので参加すべきでない」「AIIBの審査体制に問題がある」との不参加国の主張よりも、中国との経済的結びつきを強めたいのが本音。日本だけがアメリアの主張に追従して良いのか。世界第2位の経済大国、中国市場でのビジネスにも影響が出ないのかと危惧する声が、日本企業には多い。
中国の主張は、ADBの融資枠では経済成長を続けるアジア各国のインフラ需要には資金不足。対応するには新たな金融機関が必要である。背景には、経済大国になったにもかかわらず「中国の意見が反映されない」不満があると言われています。
不参加を決めた日本政府の判断が良いのか悪いのか?私には良く分かりませんが。ただ、更に参加国が増えアメリカの疑問が払拭されたらどうなるのか。アメリカもしたたかです。日本の頭ごなしに参加を表明する可能性もあります。慌てて、参加するようなことになる気がします。
だったらですが。日本の主体性ってなんなのか。国際経済を甘く見過ぎていないか。アメリカの51番目の州ではないか。まぁー属国だから仕方がないといえば、それまでですが。Goto
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