NIEに学習効果

全国の小中学校図書館に新聞を置きましょう。
早いモノですねぇ。NIE(Newspaper In Edcuation・新聞で教育を)が小中学校の学習指導要領に盛り込まれてから4年。全国各地で様々な取り組みが行われています。読売新聞(6/20・朝刊)に「NIE・深まる活用」と題して、教育欄に特集が掲載されました。
私は、新聞命(しんぶんいのち)です。新聞の社会的使命、役割が健全に機能することが、この国の民主主義を成熟させる信じています。その為には、巷間囁かれる未読層の増加に歯止めを掛けねばならない。その対策に本腰を入れるべきだと、警鐘を鳴らしていますが。
NIE活動の活発化と申しますか、小中学校の授業での浸透こそが、長い目で見た有効な手段だと思っています。「NIE・深まる活用」では、広島県の公立小学校で、全国的にも珍しいNIE専任教員の配置が認められたそうです。
専任教員第1号となった教諭は昨年度の授業内容をCDーRMに収め、使った記事や指導方法が一覧できるようにしたそうです。同教諭が指導する小学校では「子供達に身に付けさせたい力を意識して記事を選んでいる」その結果、昨年の全国学力テストでは国語B「書くこと」の正解率が全国平均を21ポイント、県平均を16ポイント上回った成果があったと報告しています。
新聞社のNIE担当部署は、記者の出前授業などが主力の仕事と勘違いしている傾向もありますが。むしろ、学習効果のデータを示しながら、教員にNIEの効用を理解させ、新聞の価値を認識させる努力が必要ではないでしょうか。
それと、文科省の調査では、図書館に新聞を置く小学校は全体の36,7%、7387校、中学校では31,7%の3033校。記事では9割を超えている高校と比べると少ないですが、初めて3割を越したと評価していますが。子供新聞も充実している現状からすれば、小中学校の図書館には必ず、新聞があるという環境整備は急務ではないでしょうか。
広島県で、NIE専任教員の配置が決まったのです。それも全都道府県での配置に新聞協会は努力すべきではないでしょうか。軽減税率の適用に新聞を入れる努力と同様に。そんなことを思いながら、我が社の地域みっちゃく生活情報誌®(全国520万部、全戸配布)でもNIE活動の一翼を担えないかと考えています。Goto

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