学校再開

防疫基準を明確にすべきだと思います。
さぁーて。新学期が始まります。どうするんですか。
文科大臣は3月下旬に「新学期は学校を開く」とあやふやながら記者会見しましたが、
情況は一刻一刻と変化しています。政治的には難しい判断を求められています。
でもその日、新学期はそこまできています。
頰被りも、地方に一任もダメです。政治は方針を示すべきです。
文科省は、方針に沿って「防疫」に対するガイドラインを明確にせねばなりません。
子供を、蛇の生殺しのような宙ぶらりんな状態に放置してはなりません。
東京五輪の開催時期が来年の7月23日開幕に決まりました。
延期がもたついた理由が「米国のTV局が一年後でも多額の放映権料」を
払うかどうかが原因でした。開催日程もその調整で決まりました。
7月開催に何の違和感もありません。
はたして、それまでに世界中が落ち着く「特効薬」ができるかどうかです。
トランプ大統領の再選があるかどうかです。取り分けトランプの再選は安倍さんの
唯一の政治的拠り所です。それが崩れますと、五輪中止もあり得るのではと。
折角一年延期になったのですから水を差すのも気が引けるのですが。
コロナ騒動の終息が見えないとなると「放送権料」さえ保証されれば、
もう1年延期ってこともあるでしょうが、さすがに2年となると中止でしょうね。
となりますと、四年後の五輪を目指すモチベーションを持っているアスリートに
チャンスが訪れるってことになります。2020パラリンピック競泳男子代表に
内定した金メダル候補の木村敬一選手は、練習拠点の米国から帰国、
その第一声は「何があろうと金メダルを」です。
例え「蛇の生殺し」状態でも「宙ぶらりん」でも、その強靭な精神と覚悟こそが、
実は、本物のアスリートなのではないでしょうか。
木村選手は先天性の疾患で2歳の時失明しました。
15年の世界選手権で2冠に輝き、金メダル候補としてリオ・パラリンピックに臨み
銀2、銅2の4個メダルを獲得したが金には届かなかった。
失意を乗り越え17年から東京パラリンピックに向け再スタートを切ったが、
延期になりました。それでも「金メダル」の夢は捨てないと。
申し上げるまでもありません。はたして、日本の子供達にそこまでの
学校に対するモチベーションがあるかと申せば、あるはずがない。
この国を担う子供たちをどうするのか。学校を再開するべきかどうか。
政治が決めねばなりません。
台湾の話です。台湾政府は「学校での防疫に関する基準」に基づき、
小中高校の授業を続けています。38度以上の熱があると登校できない。
登校しても37.5度以上の熱があると保健室で待機、保護者が自宅に連れ戻す。
各教室には「防疫検査表」が貼り出され、始業前の換気、
机や学用品の消毒、始業前と昼食時の手洗いの徹底などの項目が示され、
チェックマークが義務付けられています。
台湾政府は中国でコロナ感染が拡大した時期、冬休みを2週間延長。
その間に、マスク・消毒液など防疫に必要な備品を整え、授業を再開。
基準では1クラスで1人でも感染が確認されると学級閉鎖。1校で2人以上だと休校。
今までに一部で学級閉鎖や休校は出たが、大半の学校で通常授業が行われています。
強いリーダーシップ、政治力で、子どもたちを守りながら学校を開いています。
さて、この国の100年の大計は教育です。文科省は省益を捨て保身も捨て、
ここは「パラリンピックの金メダルに賭けるアスリートの覚悟」に謙虚に学び
「防疫基準を設け」、学校再開に舵を切って欲しいと願います。
もちろん、政治の力が決めるのですが。Goto

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