貿易・巣ごもり需要

バナナの輸入が急拡大ですってねぇ・・・・
日本広告研究所は2021年度の広告需要は5.3%増になるとの試算を発表しました。
理由はいたって単純で、コロナ禍が収束に向かい景気が回復する。そのために
企業活動が活発化して広告需要が伸びるということです。
感染症の専門家や医師会を始めとする医療関係者は「ここで感染予防の手を緩めたら、
とんでもないことになる。間違いなく第4波が来て、医療が崩壊してしまう」と
警鐘を鳴らしますが。そりゃ、このままワクチン接種が始まって徐々に収束に向かうと
言うよりは、2波、3波が来たのですから、4波も来ると言う方が、安全ですからねぇ。
広告研究所はそうは思っていないようです。私も希望的観測ですが、人間は馴れの動物です。
二度も同じ目に合えば馴れてしまいます。三度目の緊急事態宣言が出るとしても、
経済を萎縮させることはないと思います。もちろん、経験は生かされるでしょうが。
お浚いってことになりますが。この1年間、二度の緊急事態宣言を受けて貿易事情は
どうなったのか。もしも、第4波が来たら・・そんなことも頭の片隅に置きながら・・
生活者レベルで分析してみましょう。
20年日本全体の貿易は輸出額は前年比11.1%減、輸入は13.8%減とともに減少でした。
輸出品の主力自動車は20%減、輸入は柱の原油が41.7%減とかつてない逆風でした。
こんな中で輸入額を伸ばしたのは、不織布マスクを含む繊維製品輸入額が前年比3.3倍。
感染予防関連が大幅に伸びたのは理解できます。
しかし、こんなものがなぜ・・・というのも。まるで「風が吹けば桶屋が儲かる」の
類ですが、食品ではバナナが突出して輸入が増加したそうです。とりわけ、国内で
感染が拡大した5月以降は3ヵ月連続で輸入額は100億円を超えたそうです。
バナナは皮を剥いてそのまま食べられるから衛生的。そして栄養価が高いと
「巣ごもり」には打って付けの食品として大受け。他にも食品保存用冷蔵庫の輸入が1.6倍、
裏腹で中国向けの白物家電用のプラスチック、輸出額は8.7%増だとか。
「巣ごもり」は運動不足になりやすい・・・バーベルやパンチボール、縄跳びといった
「トレーニング用品」は数量で44%の伸び。変わったところでは、インスタントコーヒーです。
インスタントコーヒーって輸出されているんですねぇ。前年比で3倍の百億円を突破したとか。
海外でも家庭内のコーヒー需要が拡大、米国やロシア向けの輸出が伸びたとか。へぇ〜です。
と貿易の動きを見てみますと、もしもですが、第4波が来るようなら、
ビジネスチャンスが色々と見えてくるではありませんか。第4波はないと信じていますが。
貿易よりも国内景気の回復を見込んで、新しい常態への消費動向に注視するときですが・・・・Goto

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