水際緩和に旅館やホテルは覚悟があるのか・・・
10月末から始まった政府の補助事業「全国旅行支援」・・需要回復に貢献。
秋の行楽シーズンとも重なり、観光地に賑わいが戻ってきたようです。
帝国データバンクが調査した、全国の旅館・ホテル800社では10月時点で45%の
企業が前年同期に比べ増収に転じ、21年4月の同調査5%に比べると大幅な増加です。
そりゃ、政府が本腰を入れ、バックアップしているのです。
先日、鳥取市で日本地域広告会社の中四国の仲間が集い会議を開催しました。
その際、ホテルの予約が取れないのです。1室だけ空いていると何とかなったのですが。
私に言わせれば、去年と比べて大幅な増加なんてものではない・・
だって、去年は「コロナ災い」で閑古鳥だったのですから。比べることがおかしい話です。
人間って「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と申しますが・・旅行支援のおかげで好調なはずの
業界ですが、文句が出てると聞きますと、オイオイ、どうしてそうも感謝の心がないのかと
思います。そんなことだから、観光業界は問題だと言われるのです。
増収だが・・・現場やお客様も混乱している。
旅行支援を利用する際、ワクチン接種証明や陰性の検査結果が求められる。
利用者が把握していなかったり、スタッフがPCR検査場に案内したりといった作業で
チエックインにいつもの倍時間がかかるなどなど。手続きが煩雑だと訴える。
同時に、業界全体が慢性的に人手不足。空室があっても予約をストップすることも
多いとブツブツ。何を甘えているのか。手続きが煩雑は当然でしょう。税金を使うのですから。
人手不足は不況時に従業員を減らしたツケが回ったのです。
困窮しているときは直接に支援せよと声を張り上げ。業界の底上げのための対策を
実施すれば、手続きが煩雑だと異を唱える・・人間とは「欲の塊」です。
それが普通なのかも知れませんが・・・それにしてもです。
感謝の心が無さ過ぎませんか。ここは自分達がめいっぱいの犠牲を払ってでも
お客様に満足を与えるサービスをする。そんな姿勢が欲しいものです。
最近のとは申しませんが。観光業界に限ったことではありません。
コロナ禍がもたらした悲劇だと思うのですが、あらゆる業種に、政府になんとかせよと
甘え、ねだる姿が目につきます。政府も圧力が掛かれば、ハイハイと予算を計上する。
ポピュリズムの極みであります。
こんなことでは、と思うのですが。
やはり、お客さまはよく見ています。補助や支援金に甘えるホテルや旅館は
間違いなくホスピタリティが足りません。そんなところは早晩成り立たなくなります。
それとです。政府は10月インバウンド誘致を目的に水際を緩和しました。
観光局は10月のインバウンドが59万人だったと発表。9月の20万人から倍増です。
10月11日から1日あたりの入国者数の上限を撤廃、短期滞在のビザも免除されました。
その結果・・11月に入って1日平均2万人増えました。
日本人気はありがたいことですが・・・補助金づけであり、文句ばかりの
観光業界で・・果たしてインバウンドを真っ当に受け入れることができるのか・・
甚だ疑問です。Goto
観光好調

コメント