山下清画伯

多治見・修道院、その風景は親父殿の思い出です。
私が大切に思い家宝だと思っている・・・そんな大層なものではないのですが・・
赤とんぼが描かれた絵皿があります(写真参照)絵師は、放浪の天才画家、山下清画伯です。
どんな経緯で、この絵皿が私の手元にあるのかと申しますと・・・
親父殿が、地元新聞社の東濃総局長時代、私が小学校の5年生ごろですから、
60年以上前の話です。山下画伯が多治見市を訪れました。
その取材にあたったのが親父殿。画伯と意気投合したのでしょうか・・
多治見市内の案内役をかってでたのでしょう。我が家の古いアルバムにその時の写真が
残っています。一枚は緑ヶ丘に聳える「神言修道会・多治見修道院」を見学する
画伯と壁画の説明する修道女、その横にいる親父殿。
そしてもう一枚は、多治見といえば・・美濃焼の産地です。陶器工場での絵付け場、
そこで画伯が皿に絵を描く姿を関係者が見守っている写真です。もちろん親父殿も写っています。
どこでどうなったのか・・・親父殿に言わせると、「俺が頼んで書いてもらった」何を
書こうかと思案していたが、窓越しにトンボが目に付いた・・すると絵筆を持って、
ささっと書いたそれがこの絵皿だと・・・聞いたことがあります。
多治見市は私の大好きな街です。
有名なのは埼玉の熊谷と並んで夏の暑さが日本一。それにセトモノの街ですから・・
職人の街です。彼らが肉体労働に耐えるため栄養補給に好んだ鰻。鰻の美味い街でもあります。
それに、市長が元気です。全国マニフェスト大賞を獲得するなど、市民のために、
決めたことは必ずやり遂げる・・信念の人です。我が社の発行する「おりべくらぶ」では
毎回・コラムと映像で市政を報告、語って頂いています。それが分かり易くて大好評です。
そんな多治見市ですが・・
修道院の全景を眺めますと哀愁を覚え親父殿の顔が浮かびます。
そういえば、修道院には随分と行ってはいないなぁ・・・
修道院は1930年にドイツ人神父によって建てられました。地上3階、地下1階で
延床面積は3300平方m。神言修道会日本管区にある修道院の中で「母院」と言われています。
敷地内には多治見協会や研修センター、黙想の家などの施設があります。
神学生らの修練の場ともなっています。この修道院・・・いかんせん建設から90年以上です。
如何に大切に綺麗に使用したとしても、老朽化に抗うことはできません。
原型を残しながらも、全体を改修しようとすればかなりの費用が必要です。
市の重要な観光資源でもあります。観光協会が維持保存に向け本格的に動き出しました。
クラウドファンデングなども活用、募金を募り始めています。
私にできることがあるのか。少なくとも情報誌を通して市民に呼び掛けることはできます。
広告会社です。保存推奨のため様々なイベントも組むことができます。
まずは、久々になりますが・・修道院を訪ねてみます。
あなたもよろしかったら・・・一緒に如何ですか。山下清画伯に会えるかも・・Goto
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