ゼロコロナ政策

盤石であるからこそ・・その自信が仇になる可能性もあります。
中国・世界でいちばん厳しい規制で、コロナ感染を抑え込んできたが、
ここにきて「ゼロコロナ」政策の大幅な緩和に舵を切り始めました。
なぜ、急に方針を変更したのか・・・その経緯を考察してみたい。
習近平体制の自信。
先月・習近平・3期目がスタートしました。中国5000年は政治抗争の歴史です。
中国共産党が政権を握ってからでも、水面下では壮烈な権力闘争が行われてきました。
しかし、異例なまでの長期政権がすんなり容認された背景は、盤石な体制を裏付けています。
先月・・・ゼロコロナ政策に、「ワールドカップの熱狂する応援」を見た国民から
「この国とは違う惑星のイベントなのかと、皮肉とも批判とも言える声」が上がりました。
その結果、燎原火の如く・・・中国全土に、白紙を掲げた群衆が「ゼロコロナ政策」
批判が広がりました。
その勢いが政治化することを恐れ、政権が譲歩したのではないか、朝日などは
そんな主旨の報道をしていますが・・・私は真逆な報道だと思っています。
自信です。習近平体制の自信です。批判を抑え込むよりも、規制を緩和する方が、
反発を招く率が低いからです。折も、良いタイミングではないか。
ワクチン接種が国民の90%、主流のオミクロン株が弱毒性化している。
どこかで規制を緩和して停滞気味の経済を上向けねばならない・・
抗議活動は渡りに船だったのではないでしょうか。余裕ですね。
でもです。物事には表もあれば裏もあります。
いかに理屈をつけて規制を緩和したとしても、抗議行動に参加した人や、
それを支持した多くの人々の心のどこかに、政府の不合理な政策に異を唱えれば・・
ひょっとしたら、政策を変えることができるかも知れない・・そんな隙間が、
大衆に宿ったとすれば、それこそ体制の側にとっては、由々しき問題です。
この世はすべからず栄枯盛衰です。
習近平体制の有頂天がどこだか誰にもわかりませんが・・・・
コロナウィルスの発祥は中国です。パンデミックで世界中がどれだけ苦しんだやら・・
その怨念が、体制を揺るがし、体制を衰退に導くのではと、思えてならないのです。Goto

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