ビブリオバトル

人を通して新聞を知る。新聞を通して人を知る
読書統計なるデータがあります。あなたは1ヶ月で何冊の本を読んだかと問います。
残念なことですが・・・大学生でゼロとの回答が50%を超しています。
社会人に至っては、70%以上であります。そんな国が世界に伍していけるのか・・
心配になりますが・・・それ以上にやはり、本を読むことを学びとするならば、
学びを怠れば、社会生活から落伍する可能性が高くなるのは致し方ない。
格差の拡大や貧富の差が政治問題化しています。その不公平は是正せねばなりませんが、
まずは、学びの努力をすることがなければ、個々人に責任があることを否定はできません。
最近・大学生の間でビブリオバトルが静かなブームになっています。
ビブリオバトルとは、誰でも開催できる本の紹介コミュニケーションゲームです。
「人を通して本を知る。本を通して人を知る」をキャッチコピーに全国に広がり、
小中高校、大学、一般企業の研修・勉強会、図書館、書店、サークル、カフェ、
家族の団欒などで、広く活用されています!
このビブリオバトルを本ではなく新聞の記事でやろうと言う動きが・・・
小学校で活発になっています。子供たちが気になった新聞記事を選び、
紹介し合う活動です。NIE(新聞を教育に)の一環ですが、様々な記事に触れ、
社会への関心を高めることができます。
ビブリオバトルが全国の小学校に広がり、一人でも多くの子供が、
新聞記事に触れ、社会に関心を示してくれるようになれば、知的意欲が喚起され、
それが本を読む楽しさにつながれば学びを放棄する社会人が70%以上なんてことは
なくなるのではと思うのですが・・・・
ある小学校6年生の教室です。(生徒数32名)
「新聞記事No1を決めよう!」をテーマに特別活動の授業が。
「みんなが伝えたい記事を選んで、ワークシートに貼って下さい」との教諭の
掛け声で手にした新聞を一斉に広げる・・・
記事や写真など興味を持ったものを自由に選び、気になった表現や大事だと思う部分に
ラインマーカーを引く。それを「○○を見つけた」と書かれたワークシートに切り取って
貼り付け感想を一言書き込む。児童は4人がグループを作り、各自が1分ずつ記事を紹介。
この子はこんな記事に興味を持つのか。へぇ・・こんな記事をそんな風に読むのかを
知ることができます。
各班で代表を決め、代表が全員の前で発表、拍手の大きさで「No1記事」を選ぶ。
ビブリオバトルです。この日、No1に選ばれた記事は『臓器移植』見つけたです。
ロシアによる侵略戦争が続くウクライナで、経済苦から臓器販売が相次いでいることを
報じる記事でした。
戦争の悲惨・貧困の問題、臓器が売買される実態など、子供たちには
多くの気付きがありました。新聞を手にしたことのない、子供には新聞が
いかに多くの情報を提供するか、新聞の価値と役割が浸透しました。
「人を通して新聞を知る。新聞を通して人を知る」・・・本を読んで学びを得る
その前提の一つに、新聞があること・・・新聞によるビブリオバトルが・・
家庭でも行われるとしたら、新聞冥利に尽きるのではと思います。Goto
追伸
藤掛先生、いつもありがとうございます。
修正致しました。変わらぬご指導お願い致します。

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