地場産業振興の切り口にはならないでしょうか・・・
地方創生は政治の一丁目・一番町です。とは政治では度々言われる言葉です。
政治家の常套句ではありますが、では具体的にどうするのか・・
人口が減少し、シャッター通りが増え、街の中心部でも空き家が目立つ・・
そんな地方で、地域を活性化する。地域を元気にすると言っても、
実のところピンときませんね。
もちろん、そこに住む人たち、それも元気の良い若者や
新たにそこに住むようになった人、少々歌舞いている人たちが、
イベントや催し物を開催して活性化させている気になっていますが・・
それらは大概が一過性のものです。なかなかそこに根付きません。
活性化とは人が集うことです。
そうなりますと、勢い観光ってことになるのでしょうか。
コロナ禍が収束に向い、水際対策が緩和され・・インバウンドブームが
本格化しています。日本には2000年の歴史があります。そこには文化が根差し、因習があり、風土があります。それを観光資源にする・・
そうすれば、人が集い活性化する。わからないわけではありません。
でもです。観光化もそんなに容易ではありません。
やはり、本物と申しますか、確かなものにしか人は集いません。
私は・・・活性化の王道はやはり、地場産業ではないかと思います。
地場産業を再興、振興させることが、そこに働く場を設けることになります。
一過性の観光客を求めるのではなく、その地ならではの産業を地道に育むこと、職場、働く場所があることが人が集う源だと思います。
最近、エシカル商品がブームになっています。
これぞ、地場産業振興の切り口ではないかと思います。
ethical(エシカル)とは「倫理的な」という意味です。
エシカル商品とは・・・「倫理的な商品」のことです。
ピンときませんが、SDGs・環境や社会、人に配慮している商品、
エシカル商品とは「環境や社会、人に配慮している商品」のことです。
例えば・・・廃棄されるリンゴの芯や搾りかすを乾燥、粉砕し、樹脂などと
混ぜ合わせて作る「アップルレザー」などが食品廃棄物の削減などにつながります。リンゴの生産地・長野県飯綱町などが新興の企業と共同で開発しています。
青森県でもリンゴを使ったヘッドレスカバーを製造、ANAの特別塗装機に採用され、一般向けの商品も開発中です。
リンゴは日本でのエシカル商品の一例ですが、海外ではサボテンやキノコを使った合成皮革の商品も生産されています。エルメスやアディダスなどの大手ブランドでも使われ始めています。
環境に配慮した商品は合成皮革のみならず、ファッションや食品、日用品など幅広い分野で製造・販売される傾向にあり、今後も少しづつ増えていくでしょう。
地方の活性化といえば観光に注目されますが、その土地にしかない、その土地で工夫された原材料を、環境や社会・人に配慮するという切り口で見直してみると、地場産業の振興や再興につながるのではないか・・そんな思いがします。Goto
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