円売り株買い・・・

デフレ脱却が見えてきたのは外国人の投資家や旅行者たちかな・・

どう考えても、日本は米国の属国だと言えますね。
そうであっても、日本国民は別段困らないのですから(本当は大変なことです)・・とやかくいうことはないのですが・・・あまりにもです。

株式市場で外国人投資家が4月以降、日本株を爆買いしています。
ですから・・・大方の日本人には何が何やら分からないうちに、日経平均が
バブル後の高値3万2000円をつけ、秋以降には34000円台になるのではと。

そうですよねぇ。インバウンド・・コロナ禍前の旅行消費額は14.7万円だったのに、この1〜3月、1人あたり21.2万円です。でもインバウンドにしてみれば、コロナ禍前と何ら変わりはないのです。円安だから爆買いできるだけ。

円安で日本そのものが・・・「お買い得」になったのです。
ですから、日本株もドルが元でも外国人投資家にとっては安い買い物の一つです。爆買いできるのです。これが良いのかどうかは疑問ですが。

欧米のメディア。米中関係の悪化を受け、グローバルな資産配分先として
「中国売り、日本買い」を促す記事が相次いでいます。
G7議長国としての評価。非中国の姿勢が米企業には魅力。中国に代わる投資先は日本だと盛んに煽っています。

とりわけ・・・米中の鍔迫り合い。その中心は半導体です。
米国は日本と半導体同盟の構築を急いでいます。
いつだったか忘れましたが、米国は日本を経済的なライバルと見て、
袋叩きした結果、日本経済が壊れ、中国への投資を強めたことがあった気がします。その真逆ですね。如何にも米国のご都合主義です。属国ならではでしょうか

そう言って仕舞えば身も蓋もないのですが・・・
日本の上場企業は22年度に過去最高益を更新。今期と来期の純利益も増加、
最高益の更新を続けるようです。GDPはこの1〜3月期、実質で1.6%増。
名目では7.1%です。年換算すると570兆円。悲願だった600兆円が見えます。

企業の売上、利益、賃金アップ、政府の税収、そして株価も名目値で上昇です。
となれば日本が30年近く続いた、デフレから脱却するにつれて数字は自然に伸びます。日本がその転換期に入ったとなれば・・・日本株の爆買いも必然。

日銀の植田総裁は金融緩和の継続を表明。金融緩和が続けば内外金利差は縮小しないと見て「円売り」・・だから円安。デフレ脱却に賭ける日本政府の意志を
見て取った日本株の爆買い。強かな連中です。この見方(日経ですが)は間違いない。

でももう一つ言わねばなりません。
お買い得感溢れる円安ですが、ドル換算すれば日本のGDPは小さくなります。
世界経済での日本の地位は下がり続けるってことなのです。それも織込み済みで米国が日本経済全体を仕組んでいると考えるのが妥当です。

残念ですが、日本は米国の属国です。遊ばせてはもらえますが。
それに抗うことはできません。そのことを承知で、どう対処するのか。
私には方途は分かりませんが。言えるのは、属国として手に負えないほどに
景気の好循環を早めることではないでしょうか。

それには、政治の決断。そしてメディアの覚悟でしょうか。
いずれも、心許ないですが。円売り、株買いの矛盾に疑問を呈して。Goto

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