旅立ち・・・

佐々木麟太郎を育てたのは両親です。送り出す親に敬意を表す。

3月は別れと旅立ちの季節です。学校は進級と卒業、そして社会への巣立ち。
別れは悲しいものですが。希望を抱いて旅立つのだと思うと、3月の別れはむしろ、希望です。頼もしいですね。大きく羽ばたいて欲しいと願います。

公式戦で140本のホームラン打った花巻東高校のスラッガー、佐々木麟太郎選手。去就が注目されましたが、ドラフトも日本の大学進学蹴って、米国・スタンフォード大学に野球留学を決めました。人生には色んな旅立ちの選択肢があると改めて知りました。ぜひ、頑張って欲しいと願います。

日本在住のスタンフォード大学の関係者によって、その佐々木麟太郎さんの激励会が催されました。その際、彼の挨拶がとても感動的だったので書き込んでみます。どう育てれば、育てば、こんな18歳の若者になるのか・・・

まずは感謝です。「大変栄光に思います。短い時間ですがたくさん学ばせてもらいます。こういう場で喋らせていただくことに誇りを実感しています。ここからさらに勉強していきたいという覚悟を決める場を準備していただいてありがとうございます」と主催者に礼を述べ、覚悟を語る。凄いじゃないですか。ろくに挨拶もできない若者が多いこの時代に。スポーツは良いですねぇ。

「私には夢があった。花巻東の先輩でもある菊池雄星選手の試合を物心つく前から見ていた。大谷翔平選手の甲子園の試合が唯一の家族旅行だった。その時から雄星さん、翔平さんの姿を追いたいという夢があった。最終的にはMLBでやりたいという夢があった。花巻東では父親が監督なんですが、父親関係なく花巻東でやることが大事だと進みました。3年間を終えて卒業式を迎えさせていただいた」と野球にかける思いを振り返った。どう生きるかをはっきりと決めた人生が滲む。

「進路について一瞬の喜びではなくて、一生の喜びでと父親と話していた。スタンフォード大に進学するきっかけとなった。最後は一生の喜びでという形で、勉強していくことが大事だとアメリカの大学と決めさせていただいた」と進学への思いを綴る。進学は中途半端じゃない。一生を左右する、いかに真剣に向き合ったのか。ご両親の指導に敬意を表す。

そして挨拶をこう結んだ。「自分の名前は勝海舟先生の幼少期の名前をいただいた。勝海舟先生も世界から日本を俯瞰して、近代日本の礎を築いた方、名前を誇りに感じているところです。監督からも日本地図ではなく、世界地図を見て進路を決めるべきだと話していただいた。小学生も中学生も来ている。

たいした人間ではないが、経験を伝えたい。失敗するのが当たり前と思って挑戦したい。失敗から学んで経験を積みたいと覚悟を持っている。不安以上に期待、誇り、喜びのプラスイメージ、思いがある。最後まで粘り強く大学生活を送りたい。本日は集まって頂き感謝しています」・・・

どうですか。どう読み取りますか。世界地図を見せる父親。まさに勝海舟の父子鷹ではないですか。佐々木麟太郎が何者になるか・・大谷翔平を超えれるか。菊池雄星を凌ぐか。原点には監督である「親父」ですね。つまりはどんな大人に育てられるかではないでしょうか。果たして、あなたは、もちろん私もです。子供を育て得るだけの人間であるか。人間を磨いているか・・自分のことだけを考えているようでは。粗大ゴミでしかない。Goto

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