ラストマイル

物流問題・2024年を正面で捉えています。

随分時間が経った気がするが、10日ほど前の話である。
8月下旬、九州・鹿児島地方を中心に甚大な被害を及ぼした台風10号。
これも気候変動のせいか、当初は東海地方を直撃かと思われたが、
列島に近づくにつれ、大きくフック。

鹿児島沖・奄美諸島を暴風に巻き込み、長時間停滞・被害を拡大させながら、
九州を横断、そして、四国の南側を通り、再び、紀伊半島の沖に逆戻り・・
そうです。1週間近く日本列島近郊をノロノロと。各地に大雨をもたらした。
こんな迷惑な台風はない。

それにメディアが連日、線状降水帯が、あそこで、ここでと発生を報じ、テレビの報道番組で流すものだから日本中が被害を受けた気分だ。被災された皆さんには心よりお見舞い申しあげます。それにしてもです。210日を過ぎたばかり・・これから台風シーズンの本番です。気をつけたいものです。

まぁ・・そんなこんなで、予定に穴が空いた日がでました。家でジッと本でも読んでいればと思うのだが。元来が貧乏性です。そういえば、観たい映画があったと思い出し、久々映画館(シネコン)へ。驚きましたねぇ。開演前、喉が渇いたのでコーラでもと自販機に。買えないのです。近くの若い人に、どうしたら買えるのか?と。

あそこでお金を払うと、コップをくれる。それで・・・と。へぇ。そうだ小腹が空いている。
じゃあ、映画といえばポップコーン。それも買おうと思ったら、とんでもない量だ。少しだけでいいのだがと。親切な店員。ではと小さな器に。キャラメルにしますか。塩ですかと。ポップコーンはどれでも同じだと思ったのが大間違い。それになんとかレモンを掛けますかと・・・意味が分からない。

長めのトレイを持って指定席へ。驚きましたねぇ。そのトレイが椅子の肘掛けにピッタリ。なんと合理的にできているのか。いや、しょうもないことで関心してしまいましたが・・・映画です。

鑑賞したのは、2024年問題を正面から取り上げた「ラストマイル」です。
塚原あゆ子監督・野木亜紀子脚本。物流問題をテーマに、働き方改革・ネット通販業界の事情・物流拠点の問題など、流通業界最大のイベント「ブラック・フライデー」の前夜を舞台に繰り広げられるサスペンス。

丁寧な演出と迫力満点の映像に鋭い社会提起。凄い監督だ。
それに考えさせられる時代考・この切り口には、社会の闇が浮かぶ。
ラストマイルとは「お客に荷物が到着するまでの物流の最後の区間」を指す言葉だ。いかにAI・デジタルの時代になろうと経済を回すのは、誰かが「もの」を届けなければならない。

火野正平演ずる「味のある末端の配達員」・・彼らの支えによって、物流が成り立っているのだと思うと胸が熱くなる。

我が社の地域みっちゃく生活情報誌の発行部数は1156万部(9月現在)です。日本全国で1000万以上の世帯に情報誌(フリーメディア)をリアルに配布するのは我々だけであります。改めて映画「ラストマイル」を観て・・配布を担ってくれる一人ひとりへの感謝の念を強くしました。ありがたいことです。
たまにはポップコーンとコーラを買っての映画鑑賞も良いものです。Goto

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