自治体の税収不足に「ふるさと納税」が貢献するか?
景気の悪化は、税収に影響。自治体の次年度の予算編成に暗い影を落としている。
自治体としては未納、滞納税の徴収に力を入れたいが、強引な取り立ても・。増収に知恵がいる。
国民の納税意識は、その国の民力でもある。民力とは、経済力だとか生活力だが、民主主義度だとか、郷土愛だとか、公共に対する理解度も含まれる。
今年から始まった「ふるさと納税」申し込み状況の上半期調査結果が発表された。地域度と捉えてみるとなかなか興味深い。主旨からすると、古里への感謝とか思い入れが数字に現れると解釈できる。
NHK大河ドラマ「篤姫」の影響もあるのだろうか?寄付件数(都道府県別)では鹿児島県がダントツ。
郷土愛が強いのか、北陸の福井県が。さらには、都市部でありながら、何となく納得できる大阪。
四国4県は比較的件数が多く。九州は宮崎が名物知事で多いのかと思えば大したことがない。愛知の低さは分かるが、広島、福岡が一桁台には、意外な感じがする。沖縄は別格かと思いきや、低調。
首都圏が低いのは分かるが千葉出身者は郷土愛が薄いのか、他に何か原因があるのか?東京都の未集計は別格として、一桁の件が三県。寄付者「0」の千葉には驚きだ。
まだ、この制度始って半年。都道府県別の民力度を推し量るにはデータが少なすぎるが、
税収不足の折、多少主旨は異なるかもしれないが、自治体は「ふるさと納税」を積極的に呼びかけ、税収増に必死になるのも一考か。
千葉のコメントは、「2010年の千葉国体の準備に合わせて呼び掛けに力を入れる」とのこと。
しかし、税の未納、滞納者が多い自治体に、「ふるさと納税」者が増えるかといえば疑問である。
なぜなら、その地域の背景には、郷土愛という民力が低いからである。
と、偉そうなことを云いながらも、岐阜県の寄付、30件で22番目の中位だからね。
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ふるさと納税申し込み状況(日経新聞)
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