原点に・・・・

農地制度改革は経済活性の起爆になるか?
我社は、金華山の南側に隣接し、四季折々山の風情が楽しめます。
霜月も終わりのこの頃、山は紅葉(写真)。晩愁の借景に自然の移ろいが心を和ませます。
もう、二、三日もすれば、木枯らしが吹き、山は一変。木々が葉を落とし冬に身構えます。
その一瞬。都会では味わえない、自然本来の営みを垣間見ることができます。
私の持論です。迷ったり、困ったり、悩んだり、苦しんだ時は、原点に返れ。それが、最も有効な解決方法だ信じてます。思い悩んで、あれこれ考えても、所詮は堂々めぐりするだけです。
金融危機に端を発した世界同時不況。日本の基幹産業、自動車、電気などを直撃。加工貿易を旨とする日本経済は、その方途を見失った感があります。困った状態です。
こんな時代こそ、まさに、「原点に返れ」です。
経済の原点は、自然の恵みです。それを第一次産業というんでしょう。
日本は、四季に恵まれ、高低差に恵まれた国土です。工夫次第では、あらゆる農作物の生産が可能です。人は工業製品がなくても、サービス業がなくても、食べ物があれば生きていけます。
経済が行き詰まれば、原点に返れ。つまり農業(第一次産業)に目を向けるべきだと思います。
しかし、現実は、農業に従事する人口は低下。産業は危機的な状態です。
金崋山の自然の営みを繰り返す姿を見るに付け、自然は我々に農作物を作る恵みを与えてくれるのに、なんとももったいない。歯がゆい時代だとおもわずには入られません。
そんな折、半世紀ぶりに農地制度が改革されることになったようです。
経済不況が引き金ではなく、農家一戸あたりの生産性の低さと深刻化する自給率の低下の改善だそうです。
理由はどうあれ、戦後続いた土地所有者が農作物を造ると言う原則を見直し、利用重視に方針を転換するとしたことは、画期的な改革です。(農地解放以来の大改革だと思います)
農業の工業化、法人化が進めば、従事者も増え、産業の再生に繋がります。第一次産業は経済の原点。農業の改革は、方途を見失った日本経済の救世主になると、紅葉の山が訴えている気がします。
あの農水省が、困窮する経済の起爆剤として、農地制度改革の概況を示したとは思えませんが。
まさに、時を得た改革案だと言わねばなりません。省庁の原点は農水省だと言えます??。
願わくば、この改革案、中折れしないで、さすが、窮地には農水省だと言われるように。汚染米不祥事を挽回して欲しいものです。
農水省ならできる。と、ここは,ひとまず、エールを送っておきましょう。
                                      Goto
P1010789.JPG P785.JPG P1010784.JPG
我社から金華山麓を望む。見事な紅葉です。自然の移ろいに感謝。

コメント