耐震にも配慮して、再興して欲しいものです。
仄聞するところ、美容整形のオーナーが資金提供するらしい。その心意気や良しと申しあげる。笑いの名古屋を支えた看板小屋「大須演芸場」が閉鎖された。名古屋に馴染みがなかった私、軍歌落語の川柳川柳と辛口落語を旨とする快楽亭ブラックの二人会に一度足を運んだだけ。
大須演芸場を語るにはあまりにもおこがましいのだが。
なぜ、大家さんは強制執行までして・・・メディアが報じるほど惜しまれている演芸場を閉鎖したのか。よく考えてみる必要がある。家賃滞納が原因。落語の大家さんと店子じゃないんですから。そりゃ、出ていけといわれても仕方ないんじゃないの・・・と思うんですが。
席亭・・いくら、笑芸だからと言って「タダ」で笑ってごまかすのは良くないですね。人情味があまりにもない。固定資産分ぐらいは払わないといけないのだが。やはり、本当のところは、防災の観点からじゃなかったのか。私が訪れた日は満席。二階の最後尾席に座ったが・・・
床がミシミシ、笑に包まれると二階席が揺れる。これでは、東海沖地震が・・・一発で崩壊すると思った。だから、雰囲気をそのまま残しながらも、歌舞伎座のように立て直す必要に迫られたのではないか。席亭が頑強さで・・危険を無視して居座ったからではないのかと思うのだが・・・
それから。名古屋は芸どころ。徳川宗春の「粋」の伝統が残る。御園座に見られるように、名古屋財界がこぞって芸事に理解を示し、再建を手助けする土地柄。にも拘らず、大須演芸場を閉めなければならないのは、ネット社会でバーチャルな世界に慣れてしまい、生の芸を見てやろうとする心意気がなくなったからではないか。
閉鎖が決まって、長蛇の列が報道されたが・・・それも淋しい。だったら、なぜ日頃足を運んでやらなかったのか。最近の日本人の特徴なのか、メディアの煽りなのか。軽薄に思えて仕方が無い。でも、しかし、奇特なオーナーが現れたモノです。大家さんも席亭をまともな方に代えて大須演芸場の再興に理解を示して欲しい。
我が社の地域みっちゃく生活情報誌 ハッピーメディア®「名古屋フリモ」(94万部、名古屋市内・16区・全戸配布)でも「大須演芸場」を応援しますから。Goto
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