政治とは「税の使い方」です。税の価値が理解できる人がトップに立って欲しい。
2020年度、国の当初予算は幾らだったか・・ご存知ですか?
102兆6580億円でした。100兆円を超えたのは7年連続、
過去最大を更新したのが3年連続でした。
では、20年度・コロナ対策として3回の補正予算が組まれました。
それが幾らかご存知ですか。73兆円です。兆の桁です。ピンときませんね。
ということは20年度の歳出総額は過去最大(当たり前です)の175兆円です。
その内、年度内に消化出来ず、21年度に持ち越した繰越金は2割弱の30兆円です。
使い切れずに余った金が30兆円って考えられますか・・・
政治とは究極・税の使い方です。
税収が68兆円で・・・175兆円の予算を組んで、30兆円余りました。
何のための補正予算だったのか。素人が考えてもメチャクチャだとわかります。
それでもって、医療体制の逼迫が続き、ワクチン接種が進んでいない。
コロナ対策への不満が充満しています。これで政治と言えるのでしょうか・・
菅首相が政権を放り投げた本当の理由は・・・ここにあるのではないでしょうか。
「税の価値」を真剣に考えたことがない人がトップにたった・・・
ひと昔前の話で恐縮ですが。。少なくとも大蔵大臣を経験しないで、
(財務政務官でも副大臣でも)総理大臣にはなれない・・・それがこの国の矜持でした・・・
それが、権謀術数だけでのし上がった政治家が首相では・・・
2021年度の概算要求が締め切られました。
総額は一般会計で111兆円です。100兆円超えは8年連続、過去最大は4年連続です。
スポーツの記録更新をしているわけじゃないのです。
釈迦に説法ですが・・・国の翌年度予算は各省庁が必要な経費を積み上げた
「概算要求」を毎年8月末までに財務省に提出し、編成作業が行われます。
その後・財務省の主計官と省庁担当者がやりとりして、優先度の低い経費を削り
大臣間の最終折衝を経て12月下旬に政府案を閣議決定します。
政府は翌年の通常国会に提出し、3月末までの成立を目指します(日経)
話は戻りますが・・・21年4〜6月の実質経済成長率は米国が前期比年率で6.6%
ユーロ圏は8.2%、日本は1.3%と伸び悩んでいます。これを理由に成長力の
底上げの名の下に・・・臆面もなく各省庁は目一杯の要求をしています。
省益以外考えていない。
111兆円の内訳は国債の利払いや償還費が30.2兆円、社会保障費が30兆円です。
更にコロナ関連の予算は引き続き金額を示さない「事項要求」が認められています。
ということは、確実に21年度も補正を組むってことです。
兆の単位です。我々諸民には計り知れない額ですが・・・
官僚たちが「木を見て森を見ず」・・・国家全体の財政などお構いなしに、
概算要求する感覚が私には理解できません。どこかの省庁が前年よりも
低い予算要求をした話は聞いたことがありませんので。
以前なら財務省の主計局が削減に頑張るのですが・・・その姿も影が薄くなってきました。
それに政治です。与野党問わずコロナ禍を理由に甘々の予算を認める姿勢・・
111兆円これが全額認められるなら・・・何となくですが、いつか誰かが
このツケを払わねばなりません。そう思うと寒くなります。
それにしても膨らむ概算要求・・・官僚は太平楽過ぎませんかねぇ。
政治の季節に入りました。自民党の党員ではありませんので、
総裁選の候補者を選ぶことはできませんが・・・
責めて「政治は税」であるという概念を持った人がトップについて欲しいです。Goto
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