がん生存率に思う

研究者の環境・待遇の改善に政治の力を・・・
国立ガン研究センターが小児や思春期・若年世代がんの5年後の生存率を
種類別に初集計した結果が発表されました。伸びた・・・嬉しい知らせですが・・
やはり100%にならねばと思いつつ、いくつかの疑問が生じました。
まず・・・発表の内容が同じなのに・・
日経の見出しは「5年生存率70〜90%、小児がん、大人より高く。
読売は「がん10年生存率60.2%」前回調査より0.8ポイント改善
と・・・全く見出しがちがう・・なぜなのでしょうか。
日経は小児に焦点をあて、読売はAYA世代に焦点を当てているからです。
5年生存率が70〜90%と10年生存率が60%・・読者の注目率はどっちでしょうか。
それと、研究センターに充分な費用が回っているかという疑問です。
今や統計はAIが担う時代です。それが手作業で必死に集計しているのではないか
そんな疑問が湧きます。発表の内容は患者29万人の10年生存率とがんの部位別
5年生存率を公表したものです。
10年生存率は前回調査が2008年、14年も前です。AYA世代(15歳〜39歳)の
5年生存率調査は初めての公表。なぜこんなテンポなのか。
私の想像では、研究センターに予算がないからです。だったら、国立です。
国が予算を増やすべきです、でないと、がん治療の研究が遅れてしまいます。
もう一つ、疑問があります。
「医療は進歩しており、今、治療中の人の生存率は、高まる可能性がある。
がんは不治の病という印象を払拭したい」と同センターの総括責任者は語る。
ガンに関する研究者のおかげで治療法や治療薬が開発され、生存率が高まっているのです。
前立腺癌は10年生存率は100%、乳がんも87.8%です。子宮癌は83%・・
発症から10年の時間を頂けるのです。そのことにもっと感謝すべきではないでしょうか。
小児では患者が多い白血病の5年間生存率は88%、脳腫瘍は74%・・
若い命の救われる率の高まりは嬉しいですが、これこそ100%でなければなりません・・
そのためには、研究者の研究できる環境が大切です。
その不十分さを、この調査発表から感じます。
ここは「命」の問題です。国民の意識が政治を後押しして、
政治が力をいれねばならない重要なテーマだと思います。Goto

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