八咫烏(やたがらす)

街に出没するカラスには弱ったものです。

あなたの街はどうですか?我が岐阜市、この季節ではないですが、夕方になると空一面がといえば大袈裟ですが、カラスの大群が、古びたビルの屋上を寝ぐらにするからなのでしょうか、びっくりする数、群れて飛び交います。街行く人たちは糞害に遭わぬようにと軒先に逃れます。困ったものです。
どうしたら良いのでしょうかねぇ?

私の趣味はゴルフです。下手な横好きですが、気の置けない仲間と一喜一憂するのがストレス解消にもなり(本当はミスショットの連続でイライラの方が募るのですが)休日の唯一楽しみです。先日も・・仲間8人で二組。そのひとりの老母が久々におはぎを作ったので・・と持参。

それはそれは・・・次のショートコースで頂きましょうかと。一瞬です。ほんの一瞬、全員がパターに集中したんですねぇ。カートに戻ったら。当たり一面、包み紙が散らかり、おはぎがない。カバンごとないのです。そのカバンには彼の携帯も。あっという間の出来事。

仲間が言うには、彼奴等は賢い。おはぎを持ってきたことを聞いていたのだ。
狙い済まされて強奪されたのだと。で、他の仲間が彼の携帯を鳴らす・・数羽のカラスがびっくりしたのか。飛び上がる。あそこだと、山に踏み込む。何とかカバンと携帯は取り戻したが・・・おはぎは跡形もない。

キャディ曰く。「頑丈にガードしないとやられます。食べ物がなくても持ち物をあさるのですよ。何とかして欲しいとお願いしているのですが」と嘆く。でも誰も何もしない。増えるがままです。関係者に聞いても駆除はできない。そんなことをすればと困り顔です。害鳥は始末して欲しいと行政に訴えても・・・

どうすれば良いのでしょうか。昔の話になってしまいますが。東京・都心部でカラスの害が酷くなったとき、石原都知事が奮闘。徹底的に駆除する政策を実施しました。我が街でも知恵を出せば良いのに。ゴルフ場でもです。でもなかなか踏み切らない。

カラス何故鳴くの可愛い七つの子がいるから・・・童謡ですが。その奥には八咫烏の神話があるのではないでしょうか。神武天皇が熊野から橿原に進入しようとして山中で迷ったとき、天照大神が八咫烏をつかわして、天皇の軍を導き、山中を抜け出たという。「やた」とは大きいという意味で、大カラスのこと。古代日本人がカラスにある種の霊能を認めているのが・・・

カラスを退治しない理由かも知れない。ではです。カラスの側も生きるためとは申せ、人間との共存を考えないと、神を信じない人間も増えている、突如、カラス撃退作戦が各地で勃発するかもしれない。そんな時、私はどうするか。おはぎの恨みで、作戦に加わるかもしれない。実はやりたい放題のカラスに結構怒っている。Goto

コメント