政府が発表した骨太の方針って絵空事に思える・・・
どうもピンとこないのですが。司令塔って一体誰なんでしょうかねぇ?
岸田首相自らが司令塔?そんなハズはない。骨太の方針って最初に言い出したのは小泉内閣の時、その時の司令塔は行革大臣の竹中平蔵さんでした。
その柱は構造改革・規制緩和。大変革を予兆する、まさに骨太でした。
11日、政府は経済財政諮問会議で「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)の原案を示しました。内容にソツはないのだが、どうも迫力が伝わってこない。賃上げを定着させ、デフレを脱却し「新たな経済ステージへ移行」すると言われてもどこか虚しくないですか。
だって、司令塔の顔が見えない「俺が司令塔だ」という岸田議長。
その岸田内閣、支持率が風前の灯。20%を切ろうとしているのです。
誰が考えても・・・この内閣で骨太の方針が推進できるとはねぇ。
原案では2025〜30年度の6ヵ年計画「経済・財政新生計画」を策定し、経済・財政の一体改革を進め、現在600兆円弱の名目GDPを40年頃に1000兆円を視野に入れるという。実現するとはとても思えない。
その根拠、日本経済の現状は「デフレから完全に脱却し、成長型の経済を実現させる千載一遇の歴史的チャンス」である。なぜなら大企業が想像以上に賃上げしたから。今後は「あらゆる政策を総動員して中小零細企業の賃上げを後押し」する、それが実現すれば・・「新生計画」は可能であると、意気込む・・
さらには「新生計画」で国と地方の「基礎的財政収支」(PB)を25年度に黒字化するとの目標も明記した。02年の小泉内閣時代から22年間にわたって骨太の方針でPBを黒字化するとの目標を掲げているのだが・・・
目標を達成できなかった要因にリーマンショックもあったでしょう。消費増税もしたからでしょう。コロナ禍で景気が低迷したしたこともあったでしょう。理由は色々あるにせよ・・先送りを繰り返してきた経緯を踏まえると・・とてもとても、そんな目標が現実化するとは思えない。
そう考えると、政府が原案を示した骨太の方針は、絵空事、官僚が書いた作文にしか思えない。まぁ・・・今までやってきたのでやらざるを得ない。そんな義務的で儀礼的な発表としか思えないのは私だけではあるまい。
まぁ・・・こういう言い方をすると失礼極まりないのですが。
9月の自民党総裁選で、岸田さんが対立候補(私は河野太郎さんだと思うが)に敗れるようなことがあれば、司令塔もいないまま、おざなりに発表されたこの「骨太の方針」はなかったことになってしまうのではないか。
とりわけ「PB」は相当腕力のある政治家でなければ、首相でなければ、
財政を立て直すことはできない。この危急存亡の状態なのに・・
骨太の方針一つ先が見えないでは妙に虚しい。Goto
コメント