キャンパスのない大学って、大学かねぇ?
これも時代の趨勢なのでしょうか。
文科省「大学設置・学校法人審議会」はドワンゴと日本財団が
構想する通信制大学「ZEN大学」の2025年度、新設を認めるよう
文科大臣に答申した。
同大学の入学定員は3500人。(放送大学1万5千人に次ぐ規模)
通学不要・オンラインで学士号の取得可能。授業料は年38万円。
学部は「知能情報社会学部」のみ。数理やデジタル産業などの分野から
科目を選択して学ぶことができる。大半が時間や場所に関係なく動画で受講できる。希望者向けに、海外研修や課外プログラムなどオンライン以外の学習機会も用意されている。
オンラインを活用し、全国どこからでも幅広いカリキュラムで学ぶことができる。特に授業料の高騰や物価高を背景に大都市圏への進学を敬遠する地方の高校生も多く「自宅で技術も卒業資格も得られ、安価で学べる大学ができるのはありがたい」と歓迎の声もある。その意味では日本の大学の教育格差を解消することになるのではと期待される。
ご案内の通り。18歳人口が減少する。
そんな中で「規模も学費の安さも破格」の大規模・通信大学が誕生するわけだが。今春、私立大学の約60%が「定員割れ」の状態だ。
文科省がなぜ、設置を認めるのか。条件さえ整えば認めざるを得ない。
そんな理由でなら、逆に、設立条件を満たさなくなっている大学を縮小したり廃校にするなどの措置が必要ではないか。そもそもだが大学が多すぎる。このままでは成り立たない大学がでてくる。文科省のチグハグ。どこかが狂っているような気がする。
教育は国家百年の計である。
新しい教育制度を認め増やすのも良いが、通信制大学が100年の計に該当するのかどうか。疑問である。教育には「流行には流されない」という頑なさがどこかにあっても良いのではないかと思う。
私が古いのかも知れないが。「IT社会だからと、資格や卒業証書さえ得ることができれば、オンラインでも良い」ってことになれば、いや、それが本来の大学だと言ってしまえばそれまでだが、キャンパスで同級生たちとの交流を深めることやクラブ活動などを通じて青春を謳歌するのが学生生活だと思うのだが・・・
やはり古いのかねぇ。Goto
コメント