国産材の復活

AIの力で林業の完全自動化はできないだろうか?

農水省のまとめた「国産スギ材の間柱(まばしら)」は1月時点ですが、
用途が同じ欧州産に比べ8%安い取引価格だそうです。
ここ何十年も国産材が高かったが逆転しています。

日本の国土の70%は森林です。しかし住宅の構造材などの多くは輸入に頼っています。ここに木があるのに・・・経済の論理ってままならないモノです。
その結果、林業は廃れ、山は荒れ放題、国土は傷んでしまいました。

それがここに来て、輸入材よりも国産材の方が安い事態に。
コロナ禍(なんでもコロナですが)やウクライナ危機に伴う世界的な木材相場の高騰や調達難。そして追い討ちを掛けているのは21年に起こった「ウッドショック」の後遺症が残ったまま。

冷静に判断すれば、林業にとっては国内回帰・・千載一遇のチャンスです。
しかし、時すでに遅しかも知れません。所得の低さや屋外での労働環境の厳しさを背景に、林業従事者は1980年代に比べ、3分の1以下に減少。さらに
残る人材も高齢化が進んでいます。需要に追いつく供給ができないのが現状です。実に深刻な事態です。

もちろん、頑張って営んできた製材業者が活気づき、「日本の住宅の構造材の国産シェアを5割以上に引き上げたい」と意気込むのですが。問題は円安です。為替が変動すれば、投資が無駄になる可能性もある。となると二の足を踏むってことに。そうなれば、経済の論理が破綻です。

私が口はばったいことを言うのも烏滸がましいのですが。
この国の林業政策を抜本的に見直すラストチャンスかも知れませんね。
農水省と民間の林業者がタッグを組む。まぁ、そこまでは当然のこととして
やってはいるだろう。でも、小田原評定を繰り返しても何も変わりはしない。

提案です。林業の自動化を図る。遠隔操作による伐採、加工です。
ご存知の方も多いと思いますが、海外では鉱物資源の開発はほとんどが無人化です。採掘も運搬もです。それを担っているのは日本の企業です。

林業の無人化ってできないでしょうか。
山は険しく狭い。熟練の職人技がなければ・・・容易ではないですね。
でもAIの時代です。その気になればと思うのですが。Goto

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