「本年・土用の丑の日・うなぎの日・二度あり」
さてさて・・・今日19日は土用入り初日「一の丑」です。(珍しいそうです)
夏の土用期間は19日〜8月6日まで。今年は31日(木)が土用入りから12日後、7月中に土用期間内で2回目の「丑の日」になります。
暦って面倒ですが。簡単にいえば「干支は12日周期・土用期間が約18〜19日あるので、丑の日が初日近くに来るともう1回土用に入る年があり、今年はそのパターン。初日がいきなり丑の日・・・2回目が31日ってことに。
ということは・・・江戸時代、夏場はうなぎの需要が落ちる季節。何とかならないかとウナギやの店主に頼まれた平賀源内さん。「本日、土用の丑の日、うなぎの日なり」と看板を出させ、大当たり「夏は滋養強壮のうなぎ」を食べる習慣が広まった・・・で、今年7月に2回・丑の日です。うなぎ店ウハウハかな。
イスラエルの話です。
21年に設立した「細胞培養による魚肉を中心に手がける」スタートアップ企業がヨーロッパウナギやニホンウナギから採取した細胞を、フラスコの中でオレンジ色の培養液に浸して育てている。ある程度の塊になると、大型のタンクに移し、さらに時間をかけて脂肪や筋肉に育てていく。切り身にできる量に育ったら、実際のウナギに近い色や形に整え、本来の風味に近い味付けをして完成させる。
詳細な培養技術は非公開だが。技術を向上させれば、数週間で「うなぎの脂身」が培養できるそうだ。私の感覚ではユダヤ教では鱗のない魚、イカ・タコ・カニ・ウナギなどは食べないのだが・・・彼らは、日本をはじめ中国・韓国などに市場があると睨み、27年には商品化を目指している。
日本で食べるニホンウナギ。絶滅危惧種に指定。
天然ものはもちろん、養殖ウナギの稚魚、安定供給が難しく、
結果として価格が高止まり。庶民の口になかなか入りにくい。
となると。細胞培養です。
世界では20年にシンガポール、23年に米国、24年にはイスラエルでも販売が承認され、培養した鶏肉・牛肉が出回り始めている。もちろん、現在ではコスト高で採算は合わないのだが・・・そんなに遠くない未来には流通するのは間違いない。
日本は食料自給率が40%。昨今の令和の米騒動を見ていると、
農水省って大丈夫か。政治家って食糧危機について本気になっているか?
疑問に思う。
世界では「フードテック市場」(テクノロジー✖️フードの融合によって、食の課題を解決し、食の未来を創造する産業市場)が世界を席巻する日が遠くない。
三菱総合研究所のデータでは、世界的規模が20年・24兆円〜50年には12倍・280兆円まで成長すると試算。このうち培養肉を含む代替肉は50年に138兆円までは伸びるのではという。
考えて下さい。
物価高です。うなぎも牛肉も我々庶民ではなかなか口に入らない時代になります。イスラエルで開発された細胞培養の「うなぎ」が廉価でスーパーの店頭に並ぶ。米国産の「培養牛肉」をリーズナブルな価格で牛丼店が提供する・・味と栄養価は変わらない。そんな時代がそこまで来ているのです。
日本のフードテック開発は進んでいない。
大きな理由は国民の「食文化」が保守的であることに起因するのだが。
私は政治家に食糧に対する危機意識がない。農水省が保守的な国民感情を利用して、制度を整備する気がない。それに驚くような複数の省庁が縦割り構造になっている。そして厚労省に代表されるが食品の安全基準の更新などやる気がない。
さてさて・・・平賀源内さんなら・・・
「猛暑・お見舞い申し上げる・・・
土用の丑の日・培養ウナギで夏バテ防止日なり」
それにしても・・・大丈夫かなぁ?日本の食糧事情。Goto
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