新聞広告・デジタルと融合が最も効果的です。
今頃なんだって話ですが。24年度第73回朝日新聞広告賞の受賞作品が発表された。去年のです。半年以上経っての公表、いささか遅すぎるのではと・・思いつつ4組の最高賞をチエックしてみた。
公募条件は、広告主が出した課題に基づく作品。
「一般公募」応募総数1694点。朝日新聞紙面に掲載された広告の中から広告主が応募した「広告主参加」162点の二部。それぞれ「新聞広告の部」「デジタル連携の部」がある。デジタル連携があるって言うのが今までと違うかな。
新聞広告出身・広告を生業とする身です。受賞作品。どれも納得です。
一般公募・新聞広告の部・彩きもの学院の作品には唸りました。
コピーは「にんきもの?」と小さくひと言。写真は外国人の観光客が楽しそうにこちらを見ている。子どもを抱いたお母さんは「ほらほら見なさい」と子どもに指で示す、最初はなんの広告かわからない。でも右下隅に「彩・きもの学院」と
そうです。外人たち視線の先。試写対象が「きもの」を着こなしているハッとするような綺麗な女性・・そう想像させます。見事です。
制作者はきものを着ていると「いつもより視線を感じ、話しかけられることもある。それを追体験できたら。キャッチコピーと着物を描けた。カメラマンは高校生だそうで「新聞広告は写真1枚での勝負。インパクトを大事にしたと。
広告主参加。新聞広告の部、85歳の現役デザイナー稲葉賀恵さん、白衣を着てトルソーに向き合う自然体だが凛とした姿を。コピーは「タイムレスを作り続けて43年」。ファッションブランドの新作の宣伝ではない。クローズを知らせるもの。製作者は「幅広い人に届くという新聞広告ならでは責任を感じた」と。
深みがある紙面に新聞広告ならでは感じ取れる。
一般公募・デジタルの部。HATO BAS、「はとバスのロゴを建物に見立てて3Dモデリング」に仕立てているが。私の偏見もあるのかもしれないが、
制作者が四人・電通のメンバーであることに違和感を覚える。昔ならそんなことは思わなかったが・・・朝日新聞広告局の忖度でないことを願う。
もう一つ。広告主参加のデジタルの部。
「スキップとローファーと能登」・・天はそこまで能登の人たちに試練を与えるのか。そんな怒りを覚える能登を襲う自然災害。制作者は講談社のメンバー。
「パラパラと新聞をめくる手が止まるような広告を」と弁を語る。
「漫画の主人公が、能登出身だった」のキャッチ。未来を見つめる高校生の力強い視線・思わずコピーに。QRコードから特設サイトにアクセスして1話を読むと、能登半島地震で被害を受けた石川県に100円が寄付される。
新聞とデジタルの連帯・納得の受賞作品です。
我が社が発行する「地域みっちゃく生活情報誌」
日本全国・総発行部数は1270万部です。紙の情報メディアでは到達率、日本一です。全誌面には全てQRコードが添付されています。それをハイブリッド広告と申します。新聞広告がデジタルと連携するのは、最も効果的な広告手法です。
朝日広告賞がそれを証明してくれています。Goto
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