生きた証

昨年の12月初旬です。
一冊の機関誌を頂きました。
それは、私が今までに手にした、どの会社の社内誌よりも、内容の充実した季刊誌でした。
取り分け、興味深く読ませてもらったのは、
「逆境からのチャレンジ、夢を持ち、そして一歩踏み出す」のタイトルが付いた、対談でした。
印象に残った内容を紹介します。
小さな農家で生まれ9人兄弟、どんな夢を持ってましたか?
1、本を読むのが好きだったから、小説家に。
2、政治家に。
3、阿蘇山の麓の牧場を開く。
夢の実現に何を?
三つ目の夢に向かい、高校卒業後農協へ就職。アメリカの農業研修に一歩踏み出した。
ネプラスカ大学農学部で繁殖生理学を学び。
二つ目の夢、ハーバード大学で政治学を勉強しました。
政治の勉強で何を掴みました?
自民党政治を客観的に評価できました。
経済発展を進めながら農村部に所得の分配をしたことです。
だから、民主化を進めながら、発展と平等を両方とも達成し、安定した国をつくれたことです。
若者へのメッセージは?
1、「参加」してモチベーションをあげることです。
(社会は共同作業で成り立ってます。できる人ができない人を支え、ものを作り上げるのが大切です)
2、優しさです。他者への思いやりです。
(自信のない人ほど、自分勝手です。本当に自信のある人は優しいです。)
3、生きた証を残せ。です。
(継続の力が新しいものを作り上げるのです。)
持論の「期待値を超える」について、教えてください?
私は、最初から東大法学部教授の道を選んだのではない。まず、農協、それから、農業研究生、
ネプラスカ大学、ハーバード大学、筑波大学、そして東大といくつかの舞台を経験した。
はじめの舞台を観ている人は5,6人。まず、その人たちの期待値を超えることが重要。
それを超えると、次の舞台が用意されている。それが自分の夢につながる。
いかに期待を裏切らないかが一番大切。その繰り返し。
ただ問題は期待がだんだん高まってくると、それは苦しみになる。
そして、最後は、誰かとの競争ではなく、自分との戦いになる。
それが「期待値を超える」ことです。
この対談の進行役は、機関誌の発行元の会長兼社長で故郷をこよなく愛し、
地域のためを一義に考え、行動される、私の尊敬する稀代なる経営者です。
そして、そのお相手は、そうです。この日曜日。
二つ目の夢、「政治家」の道に踏み出し、熊本県知事に当選した「蒲島郁夫(61)氏」です。
彼が、この疲弊した地方。その地方の首長として、いかなる、「生きた証」を残すのか?
地域経済の活性化を標榜する、同じ団塊世代の私としては、興味が尽きない。
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