要諦

先読みの胆力。
今朝は、バケツをひっくり返したようなものすごい雨です。
南九州では、梅雨入りとか。今年は、空梅雨かも、との「感」も怪しいものです。
でも、この夏は、異常な暑さになる。と、勝手に予報しています。
気象の仕事に携わる人からみれば、何の根拠があってか、と?
そう聞かれれば。実は困ってしまうんです。なぜなら、単なる「感」ですから。
でも、「感」といっても、60年の人生経験に基づくわけですから、動物の習性とでも、理解を。
我が故郷岐阜。戦後、繊維が基幹産業でした。
物心付いた頃。縫製の内職で、深夜までミシンを踏む音が、町内に響いていました。
昼は、昼で、近所の主婦が集まり、たわいもない四方山話に花を咲かせながら、
仕上げに精を出していたのを、よく覚えています。
そのエネルギーが、岐阜をアパレルの街として、栄えさせたと思ってます。
今は、残念ながら、繊維産業が、この街の基幹であると言えるほどの、力はありません。
私は、当時も今も、アパレルに拘る人たちに、感心していることがあります。
それは、当たり前といえば、当たり前なんですが、先を読む胆力に長けていることです。
業界は、半年先の商品を、見込み生産します。冬には夏物を。夏には、冬物を。
それは、気候の影響をもろに受けますし、流行に左右される、博打の要素があります。
それが、関係者には、たまらない商売の醍醐味なのかも知れませんが、
私のような小心者には、その勇気がありませんので、羨望の目で眺めています。
この夏は、異常に暑い。と、「感」が働いてますが、それで、大勝負を賭ける度胸はありませんが、
ただ、「夏、暑い。とても暑い。かなり暑い。めちゃめちゃ暑い」をキーワードに、物事を考えてみる。
そうしますと、この夏の売れ筋商品が見えてきます。
まずは、衣食住から、趣味、嗜好品と知恵を絞れば、おのずから、アイディアが湧きます。
暑い夏が来るかも。たったそれだけの「感」ですが、その「感」を頼りに、先を読む胆力を磨く。
そして、果敢にチャレンジしてみる。そんな勇気を持つ。
商売の要諦とは、そんなところかもしれません。
                           Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    「感」?違いばかりの人生です。
    それでも、結構、楽しく愉快に過ごせるのは、物事に、すぐ、感動するからでしょうか。        Goto

  2. まると より:

    初めてコメントします いつも見て、勉強させて頂いています。感ばかり!で暮らしている私、「行き当たりバッタリ」ではダメですね。