スピード感がないですね。
最近は景気が悪いわ。厳しいわ。大変だわ。との会話が、巷の挨拶になっています。寂しい限りです。
この職業の方が、この挨拶をするのはちょっといただけない。その職業とは医者です。
医者は、冗談でも、患者が減って、売り上げが落ちたとか、景気が悪いと言ってはいけません。
現実は分かりますが、そこはそこ、医は仁術。医者としてのプライドに掛けて、患者が少ないのは健康な人が多い証拠。素晴らしいことだと、やせ我慢してでも、胸を張るべきです。
しかし、患者減少の原因が、不況の嵐で、持病を抱えている人も、治療回数を減らし医療費を抑えなければならないとなると、それは社会問題です。いや、人権問題かもしれません。
また、この時期、寒暖の差が激しく、体調を崩す人も多い。風邪は早めの治療で治る率が高いと言われますが、これも治療費を心配して、こじらすとなると、取り返しの付かない事態になりかねません。
インフルエンザが流行しています。ノロウイルスらしい。下痢と嘔吐は激しいですが。風邪とは違うので、くしゃみや鼻づまりはなく、熱も出ないようです。その結果、医者へ行くのを控え、我慢すれば治ると思っている人が多いと聞きます。それも原因が不況にあるとするならば、不況も極まれりです。
今年のインフルエンザは、感染性が強いそうですから、周辺の人に影響を与えます。高齢者の死亡例も報告されているようです。治療費など気にせず、治療が受けられるべきです。
自治体の財政が住民サービスにも支障をきたすほど、逼迫しているのは分りますが、
ことは命の問題です。思い切って、医療費を補てんするなどのセーフティーネットを張って欲しいものです。
インフルエンザはシーズン病です。医師の協力を仰げば、些細なコストだと思います。病気の蔓延に歯止目が係り、不況下の不安解消にも繋がります。
これが生きた政治、血の通った行政ではないかと思うんですが。
それに付けても、時空を超えて情報が飛び交うネット社会。
スピード感がないのはどうしてなんでしょうか?
適宜な政策でも、国が大きすぎて小回りが利かない。あるいは制度や規律、規則、規制でがんじがらめで動きが取れない。そんな理由で、実現しないのでしょうか?
何とかしなくちゃ。と、思うんですが、
でも、その前に、最低限、自分の職業には、プライドを持って生きて行きたいものです。
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