機関紙

暗いニュース。少しは控えてみませんか。
2日から日経新聞の夕刊紙面が大幅に刷新されました。
日本株式会社の機関紙である日経。斜陽傾向が著しい新聞業界で一人気を吐く日経。
その日経、日刊紙が、地方紙から順次夕刊を廃刊する状況下での紙面刷新、如何なる紙面を作るのか、夕刊にどんな新しい息吹を吹き込むのか?とても楽しみに、待ちわびていました。
刷新初刊の2日と3日付を手にして、おや?と思いましたので。慌てて1月中旬の月、火曜日の夕刊と比べてみました。ページを追ってみましたが。
一面は、題字下に六段抜きのカラー広告が加わった程度。レイアウトに変わりはない。中面、海外マーケット情報も証券も変わりない。告知では気合が入っていた「らいふ」のページも内容は平凡。
スポーツ面も社会面も従来と同じ。むしろ、エンジョイのコーナーとか話題のコーナーもなくなった。紙面数も24頁だてから、逆に16頁だてに減頁している。な〜んだ。結局は紙面を刷新するといいながら、他紙と同様、夕刊のコストを削減しただけか。
それにしても、「夕刊紙面大刷新」とは、期待を持たせるような、大仰な社告を打ったものだ。
新聞命の私としては、裏切られたようで、がっかりだね。
待てよ。2日夕刊。一面のトップ記事。景気の良い話が載っているではないか。12月の小売業は歴史的な減収なのに、この記事。「お得感求め、不況下でも拡大続く。モノもカネもネット経由。12月の通販取引過去最高」とネット通販好況を伝える。
3日の夕刊。一面トップ。株価低迷歯止めに日銀が買い取り再開。総額1兆円。政府・与党は既に銀行などから最大20兆円分の保有株を買い取る方針。それに足並みをそろえるとの具体的な株価介入に乗り出した。明るい景気対策の記事。
そうか。日経夕刊の紙面刷新は、この重苦しい経済不況に、明るい話題。前向きなテーマ。元気の出る記事を選んで掲載するように紙面を刷新したということか。断じて経費削減ではない。なるほど。
そうであるとすれば、暗い記事ばかり掲載すると購読部数が増えると、勘違いして、不幸を売り物にする愚かな商業新聞(日刊紙)に対抗しているのかも知れない。
とすると、流石、日本株式会社の機関紙、日経新聞。ぜひ、明るい未来のために頑張ってほしい。
これって、マインドが極端に落ち込んでいる時期、マスメディアに必要なことだと思う。
でも、深読みし過ぎ。二日間だけの偶然かもしれない。
紙面刷新の真意。果たして奈辺にあるのか?今日の夕刊を読んでみるしかないかな〜。
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