親はなくとも子は育つか?
今週は、好天に恵まれましたね。素晴らしい陽気です。夏の到来が早いかな〜。と予感させられます。
故郷の中心にデンと構える金華山も、新緑に山が一変、生き生きしています。まさに山笑うです。
長良川の水も緩み、水面もキラキラと輝いています。これ程までに、故郷の山河を慈しむのは、歳のせいなんでしょうか?それとも育ててくれたこの街に、なんの貢献もできない苛立ちの裏返しでしょうか?
自然は有り難いと、山河を眺めてます。この季節心が和むのは、年々盛んになる長良川への稚鮎放流です。県の魚苗センターでは昨年の秋に人工採卵、孵化させた稚魚約700万匹が飼育されています。
今年も13日から順次、約500万匹が長良川をはじめ近在の川に放流されます。
鮎は一年魚。ひと夏を川で過ごし、秋には産卵のため海に下ります。元気に育てと祈ります。
川には河口堰やダム、堰堤などの建造物ができ、鮎の遡上や産卵に支障をきたしています。
稚鮎の放流は、魚苗センター研究者の努力と、川を汚さない県民のマナーがあれば、鮎は育ちます。
最近、この稚鮎の放流に岐阜市民があまり関心を持っていません。長良川は岐阜市の中心を流れ、市民にとっては母なる川です。その川で稚鮎が立派に育てば、人も育つはずです。
中日新聞夕刊(8日付)に富山県滑川市の県立海洋高校でサクラマスの稚魚を飼育、上市川に放流する記事が掲載されていました。創立百十年の水産系の高校も少子化の波に飲まれ、来年度からは他校と統合するそうです。
統合が決まり、生徒の手で地元に何か残せないかと考え、遡上の数がめっきり減ったサクラマス稚魚を育て放流することを決めたそうです。今年で二度目。来年には遡上が楽しみだとか。
生徒達が稚魚を育て、故郷の川に貢献し、そして自分達も育つ試みです。素晴らしい紹介記事です。
市立高校の廃校か移管かで、政治問題化させて、生徒の心に傷を付けた岐阜市とは大違いです。
親はなくとも子は育つと申しますが、「育てる」ってことはとても、大変で、難しいことです。大人たちは自分が育てられた恩義を忘れ、次の世代を育てる努力を怠っている気がします。
田舎のおっさんとしては、育てと願ったり、祈ったり、眺めていることしかできませんがが、せめて、若者の邪魔にならぬようにと思っています。
鮎も、サクラマスも、我社の若いスタッフも、大きく育ってと願う次第です。
Goto
4/8読売新聞 4/8中日新聞夕
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