日経ビジネス

団塊モンスターの心意気・・・・・。
この季節、そうです。12月の上旬です。このブログ、「還暦おやじ」の嘆きやボヤキが多くなる。
なぜか?理由は簡単で、12月10日がおっさんの誕生日、また一つ馬齢を重ねるからである。
私が毎週読む定期刊行物の一つに、経営者の羅針盤ともいえる「日経ビジネス」(日経PB社刊)がある。もうかれこれ、四半世紀は読んでいる。
この二、三年(小泉構造改革以降)は、全く精彩を欠き、詰まらない内容が続いたが・・・。
(多分、日本株式会社の経済思想が先祖返りしたからだと思う)
この処、編集長が代わったのか?記者が元気になったのか?それとも、雑誌の構造不況に気合いを入れ直したのか?理由は定かではないが。随分。面白い内容になってきた。是非、頑張って欲しい。
12月7日号には、とりわけ、深刻な二つの特集が組まれていたので紹介する。一つは、緊急特集「真性デフレ」について。デフレに疑似と真性(確かにその病気である)があるとは知らなかったが・・・・・。
日本経済が陥っている状況は「真性デフレ」。真性デフレとは、需要が供給を下回る「需要不足」の状態で、この時期は価格破壊が進みデフレに突入。猛烈な経済収縮が止まらないのを言うそうだ。
なるほど、いままで比較的価格が破壊されなかった分野の塾も車も値下げ。すそ野の広い不動産・建築業者を直撃する42年ぶりの新設住宅着工戸数100万戸割れなど売れない恐怖が現実化している。
更には、海外でも、消費大国アメリカの主婦たちが過剰消費の返上を始めたり、中国では景気刺激策が生産過剰を助長しているなど、真性デフレの深刻さが丁寧に取材、報告されている。
重い特集だが、日銀の金融緩和政策と政府の財政出動以外に処方箋はなさそうだが・・・・・・。
経営者の羅針盤である「日経ビジネス」ならば、経営者に現状を認識させ、覚悟を迫るだけでなく、解決策も示してくれればと、思うのだが・・・・・具体策は見えない。
もう一つの特集は、「日本社会の最大派閥」800万人と言われる団塊世代(団塊モンスター)に対する「日本経済生かすも殺すもこの世代」というサブタイトルの付いた、痛烈な批判。
「団塊モンスター」の特徴はぜひ、お読み頂ければと思いますが。「身勝手・自分勝手」のありよう・・・余りにも「的」を得ているのが怖いくらい。恥ずかしい。
皮肉が込められている分ではないが。「バカとはさみは使いよう」という。モンスターは宝の山。問題視するよりもあふれるパワーを、上手におだてて使いなさいには、我ながら納得してしまう。
真性デフレ、上等じゃないか。団塊モンスター上等じゃないか。仲間を引きずりこんで、もうひと頑張りしてやろうじゃないか。ボヤいてなんか、いられるか・・・・・・・。
「日経ビジネス」の特集に大いに刺激されて。                          Goto
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12/7発行 日経ビジネス

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