へそ

年輪を重ねた・・・柳と松としだれ桜の微妙な調和・・・・・
全国の広告会社の仲間で構成する「日本地域広告会社協会(JLAA)」の第8回定期総会(4月21日)が迫ってきました。会を預かるモノとして会員社が一堂に集まる総会を如何に有意義なモノになるか、心を砕くのがこの時期です。
今年は、経済が縮み広告業界も明るい話題が少なく元気がありません。そこで、全国各地の様々な成功例やニュービジネスをどっさりと取り揃えた総会にしようと考えています。全国組織ですから、各地域の会員社は実にバラエティーに富み、その地域の特色を生かした花を咲かせています。
そこで、今年は会員社、取って置きの情報と話題ビジネスを10連発紹介しようと企画しました。
総会を成功例で花盛りにすれば、参加者も元気になれます。で、その打ち合わせを、組織の要を担って頂いている京都の日商社さんで開かせてもらいました。京都です。春の京でです。
お陰で、たくさんの役得を頂きました。お許し願いたい・・・
京都は本当に奥が深いです。今回の役得。まず、三条通りのど真ん中にある花月で、昼食をご馳走になりました。入口を潜ると、小川が流れ、待合が・・・。水が打たれた石畳を踏みしめて進むと・・・。そこに能舞台が出現(日商社さんの企画だそうです)・・・ビルの谷間なんですが・・まさに・古都の風情です。
旅庵・花月の味は一味も二味も違う・・・・五味が悉く満たされました。(写真は、季節が香る前菜です)
食事後、もう一つ役得が。「折角、三条に来はったんですから、京都の中心地「へそ」に案内します」と、モノの1分も歩きますと・・・・・・。そうです。そこが、京都の「へそ」といわれる聖徳太子が創建した頂法寺・六角堂を参拝できたことです。
六角堂の由来はさておき、私が六角堂を役得だと思ったのは、見事な柳に出会ったこと。平安絵巻に登場する女官の髪のようです。その柳におみくじが・・・まるで女官が願いを叶えてくれるようです。
それに、柳と相対に位置する松。永久の安寧を願うかのような見事な手入れ。大きくもないが、小さくもない。丹精込めて練り上げた風格が偲ばれます。味があります。そして、大和傘が開いた姿の豪快なしだれ桜。
春の京都でしか味わえない満開の「しだれ桜」も愛でることができ京都の「へそ」で柳と松と桜の織り成す微妙な調和を楽しませてもらいました。役得です。がなぜ、六角堂に植えられている木が、この三本なのか?見事な組み合わせなんですが、とても不思議でした。
岐阜に戻って、答えが思い付きました。六角堂は「いけばなの発祥の地」で池坊華道会の本山だそうです。池坊の精神は「和」。聖徳太子の「和を以て・・」の和です。柳に松と桜・・日本を代表する個性豊かな樹木で「和」の心を表現しているのではないか・・・・・と。
六角堂は京都の「へそ」。華道発祥の地。JLAA発祥の地でもあります。21日のJLAA総会、地域で咲いた成功例を参加者が「和の精神」で学ぶことができれば「縮む経済下でも活路の花が咲くぞ」と、JLAA生みの親、日商社社長の教えだったんです。
役得で訪れることの出来た京都。その「へそ」に位置する六角堂でJLAAの春を見つけました。
ありがとうございました。                           Goto
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旅庵・花月・季節の前菜       六角堂の柳と松としだれ桜。

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