「昔」

賢者は歴史に学び・・・愚者は経験に翻弄される・・・
最近・・気になる言葉の使い方があるのですが・・・間違っているでしょうか?「昔」っていう言葉です。
経済や政治について・・・とりわけ景気の話になると・・・「昔」が良く引き合いに出されます。
「昔」に比べ、「昔」は良かったなどなど・・・その際の「昔」って何時の事なんでしょうか?日本は有史以来「二千年」になります。昔にも色々ありますが・・・この際の昔とは、多分・・・大仰な「昔」ではなく・・・高度経済成長華やかなりし昭和40、50年代を指すのでしょう。
つまり語られる「昔」とは今から3、40年前ってことになります。なぜ、その時代と今を比べたがるのかと申しますと・・・その時代は遠い昔ではなく・・・自分達が経験した・・・つまりは手の届く「昔」だからです。
つまり・・・我々が語る「昔」は、この国が高度成長期で元気が良かった時代の再来を願っているだけに過ぎません。こんな言葉があります。賢者は歴史に学び。愚者は経験に翻弄される。
昨今の社会保障の議論も、成長戦略も、景気浮揚策も煮え切らないのは・・・結局、この「昔」との比較から議論が始まり・・・「昔」の呪縛から逃れないまま・・・「昔」の経験に根差した議論に終始しているからではないでしょうか。
私の偏見かもしれませんが、「昔」の夢など二度と来ないのです。今と未来を論じなければこの国の将来はない。「昔」などと言うモノは比較する意味などまったくない代物だと思っているのですが・・・。間違っているでしょうか?           Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    その通りですね。
    足元の業績も大切ですが、ビジョンを描かなければ足元も固まらないと、考える経営者は少ないですね。
    過去なんて過去なんです。
    大切なのは、今と明日ですね。
    変わらぬご指導お願いします。
    Goto

  2. kmforest より:

    バブル経済の破綻した時に、就職した方々もそろそろ50に近くなってきました。
    しかし、今の企業の経営層は、バブル期前に社会人となり、尻をたたかれて業績を伸ばした結果、管理職になられた方が多いのでは??
    つまり 昔を思い返したところで、役には立ちません。
    また業績がしぼんだ時に、一度はリストラをされたのではないでしょうか。
    リストラの結果、何が起きたか?
    単に、転職する実力のある者が社を去り、転職の出来ない者が残ったはずです。そんな会社は、業績を伸ばす事が出来るでしょうか??
    昔を懐かしみ、ビジョンもないまま人員整理を繰り返す。そんな企業沢山あるのではありませんか?
    きっと、商売の隙を見つけ、将来像をキチンと書く事こそ今の経済人に求められる姿かと思います。

  3. 夏原健次 より:

    いつもお世話になっております。
    対話拡大と対話による理解と変革
    では革新が可能になります。
    社会貢献活動を伴った革新ならば社会から受け入れられます。
    革新から発展へ景気が良くなることをお祈り致します。