投資・財務欄に何を読み説くか?
現役を退いて・・・最初に「やった」こと。それは日経新聞を読むのを「止めた」こと。とは・・・・私が最も尊敬する岐阜県最優良企業の中興の祖と言われる方です。
経営者って、寝ても覚めても・・・・何かに追われている気分です。我社のような小さな企業の経営でもそう思うのですから・・・グローバルに展開する大企業のトップは日々耐えきれないほどの重圧にさらされているんだと思います。
日経新聞は日本株式会社の機関紙と揶揄されています。日本経済の動きを知ろうと思えば・・・最低、日経を読まねばなりません。ですから、日本を市場とするビジネスを展開しようと思えば、善し悪しなど関係なく、日経の情報ぐらいは把握していなければまともな仕事はできません。
と、分かっているのですが・・・・中興の祖殿ではありませんが・・・知りたくて知るのではなく、知らねばならない義務で新聞を開くのですから・・・苦痛しかありません。でも、情報を取ることを止めるってことは、一線から退くことになります。
その意味で・・・リタイアして・・最初に日経を読むのを「止めた」気持ちは良く分かります。
ご存知の方には・・・恐縮なんですが・・・日経新聞の中ほどに「投資・財務」と欄外に書かれた頁が2頁あります。大概の経営者はその欄で企業の業績を知り、その背景にある世の中の動向を探ります。
とは申せ・・・日経もさるモノで、そう簡単に世の中の動きをつまびらかにはしません。例えば、リーマンショック後・・・どの企業も業績が悪化してるような状況でも、紙面は・・・赤字の企業も、黒字の企業もバランス良く並べます。勿論、不況の折は、赤字情報が多くなりますが。
で、また、長いと叱られそうなので、言いたいことを述べますと・・・・このところ(第三四半期の決算報告)の「投資・財務」欄には、黒字の企業報告が極端に多い。赤字の企業が掲載されない日もあります。と言うことは・・・日本株式会社の景気が良いってことのなりませんか?
勿論・・この欄に掲載される企業は大企業ばかりですから・・・地方の景気や中小企業の動向とは違いますが・・・でも、大企業の業績が良いってことは、回りまわって・・日本の首の景気が良いってことじゃないかと思うのですが・・・・
・・・そんな時期でも、かの中興の祖殿は、日経をめくりながら次の一手をめぐらしておられたのだと思うと・・・我が身の新聞の読み方の浅さを感じるこの頃です。 Goto
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