格付け

小さい政府か?大きい政府か?
日本人は、格付けが好きな民族です。フランスのタイヤ会社、ミシュランが格付けした飲食店に三ツ星とか。五つ星が付きますと、その店には、長蛇の列が。その国にはその国の食文化があり、杓子定規な基準では計れないと思うのですが・・・・。
格付け会社は、それも、加味してるというのでしょうが。ミシュランの飲食ランキング本。有料である限り商業主義の域を出ないのではと、思います。そんなランキングに惑わされると、ろくなことはない。格付けなんて、権威主義の何モノでもないと思う私は、へそ曲がりでしょうか。
リーマンショックの際、格付け会社の信憑性が問われました。不十分な解析。格付け会社自体の市場の失敗などで、国際的な信用収縮に拍車を掛けた記憶は新しいところです。
EUのユーロ危機が叫ばれている折。米国の格付け会社がフランスの国債格下げを発表。国際経済に緊張が走っています。折しも、4月に大統領選のフランス。サルコジさんの対抗馬が、面白いことを。
「私の真の敵は、サルコジではない。名前も顔もなく、どの政党にも属さず、立候補もしない。だが、その敵は我々を支配しようとする。すなわち金融の世界だ」と、欧州と価値観の異なるアメリカの一私企業による格付けが金融市場を介してフランスの政治、経済に大きく影響する現状への国民の不満を代弁した。
競争原理を重視して「小さな政府」を志向する米国。充実した社会保障で「大きな政府」を志向する欧州。国の成り立ちあり様が異なるのに、競争原理の基準で、格付けするのはおかしいとの論調。何となく納得できる。
さてさて、社会保障と税の一体改革議論が始まった通常国会。「小さな政府」を志向するのか。それとも、大きな政府か?根本の議論を避けると、米国の格付け会社の餌食になり。あの、リーマンショックの二の舞を味わうことにもなりかねぬ。
とは、申うせ。ミシュランはフランスの会社。フランス料理の格付けを日本料理に押し付ける自己矛盾も、大統領選挙で、論じてもらう必要がありますが。(笑)。Goto

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