毎日新聞、創刊140周年を祝す。
山崎豊子さん原作の「運命の人」がTBSでドラマ化され、毎週ビデオで見て、新聞の有り様。記者の魂。知る権利と国家。山崎さんの鋭い切り口と役者の熱演を楽しませてもらってます。
弓成記者、毎朝新聞とは、実在の西山記者であり、毎日新聞です。
あの外務省機密漏えい事件を境に、毎日新聞は急激に力を落とし、高度成長期にも乗り遅れ、読売、朝日の後塵を拝するようになり、今尚、厳しい経営を迫られています。
その毎日新聞が、2/21創刊140周年を迎えました。写真は創刊記念の特集号です。
12ページ立て。アウンサン スーチーさん始め、様々な分野で活躍する8名の「未来くん」への手紙が掲載されています。(写真参照・面倒かも知れませんが、リードだけでもお読みください)
そしてこんな、メッセージを毎日新聞は発しています。
こんにちは、未来くん。
そちらはどうですか。
いつもぼくらのゆくてにあるもの、きみのいるところ。
あのころはまぶしく見上げていた、朝の青空のように。
きみはどこにでもいた、教科書のなかに、校歌のなかに。
炉所管の本のなかに、マンガのなかに、アニメのなかに。
二十世紀に生まれ育ったぼくらの、なつかしいともだち。
きみは二十一世紀ともよばれ、希望の名でもよばれた。
きみは宇宙にいた、科学の世紀に、平和の時代にいた。
きみはいつだって、こどもだったぼくらの、憧れだった。
やってきた二十一世紀は、ほんとうのきみだったのか。
信じられない事件、とめられない戦争、世界の痛み。
話がちがう、未来はもっとよくなるはずだったと
いいながら、すでに十年が過ぎてしまった。
わかっている、わるいのはきみじゃない。
ぼくらがなにかをかんちがいしていた、甘くみていた。
すでにおとなになったぼくらには、いいわけはきかない。
未来よ、ぼくらのこどもたちの未来よ。
きみがふりかえって、なにかを伝えようとしている。
たとえば、きみのいる環境を、きみの住む地球を。
きみに先送りされた宿題を、きみの預金通帳を。
未来よ、ぼくらのこどもたちのこどもたちの未来よ。
もういちど、未来をつくろう.
きみは、ぼくらのこどもにほかならなかった。
おとなになったぼくらは、もうこどもではない。
未来をつくる現在とは、ぼくら自身にほかならない。
まだ、まにあわないはずはない。
二十一世紀はまだ、はじまったばかりだ。
未来よ、どうぞどこまでもどこまでも、つづいてゆけ。
ぼくらのこどもたちのこどもたちのこどもたちよ。
私は、この毎日新聞のメッセージを読んで。
毀誉褒貶の朝日。権力に擦り寄りがちの読売。それらと比べ、経営危機にも屈せず、新聞人の矜恃を持って、弱者のスタンスを貫く毎日の心意気を感じます。そして、この特集に、広告を出稿した、広告主の新聞に対する理解と企業姿勢に、敬意と感謝を申し上げたい。
新聞業界は瀕死の重症から抜け出す方途を未だ見出すことができず悶々としています。毎日新聞の日を消すな。祝毎日新聞、創刊140周年。頑張れ!毎日新聞とエールを贈りたい。Goto
2/21 毎日新聞
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