聞く力

阿川佐和子さんをロンドン五輪のメインキャスターに。
オリンピックイヤーだからって訳ではないのですが。アトランタ五輪に行った時のことを思い出した。伊達公子選手が好調だってんで、テニス会場へ足を運んだのだが、道に迷ったせいもあり・・・試合に間に合わなかった。
残念と、思いながら、折角、ここまできたのだからと、余韻の残る試合コートへ。誰もいないと思ったら、可愛らしい日本人らしきお嬢さんが一人。一生懸命、何かをメモしてる。
何やってるんだろうと、近寄ると。試合の観戦記らしきモノを書いてる。何処かで見たことがある。うーん誰だったかなぁ。そうそう。檀ふみさんと、作家の娘として売り出し中の阿川佐和子さんだ。旅の恥は掻き捨て。声を掛けて見た。
「こんにちわ。伊達公子どうだった?」と。「あら。いらっしゃい。とっても爽やかだったわ」と気さくに返答。「そうか」と頷いて。「どこからお見えになったの」から始まり、矢継ぎ早の質問攻め。岐阜から。こんな仲間と。バレーと柔道を観戦して・・・・
コカコーラの本社の斬新さに驚いた。キング牧師の生家を訪ねたとか。日本人がしゃかりきにオリンピックで頑張らなくっても、各競技のユニホームや用品の大半は日本製。それで金メダルだよ。なんて、あることないこと・・・・聞かれるままにこちらがベラベラ。で、伊達さんの試合結果は翌日の新聞で。
帰国後、何処かの雑誌で、阿川佐和子の五輪ルポ。テニス編で「遅れてきた日本の観客」なんてタイトルで、対談風の記事になってた。それを読んだ時。阿川佐和子って、ものすごい才媛だなぁ。初対面の人になんでもしゃべらしちゃうんだからと、感心したもの。16年前の話です。
6/9読売朝刊。「鍵になる言葉を逃がさぬよう。目を見て話に集中します。」「無駄話も必要。それが会話の味と奥行きを作る。」のがインタビューのコツと、「聞く力」の本質を答える阿川さんへのインタビュー記事が掲載。(新刊の「聞く力」が40万部のベストセラー・文春文庫)なるほど、あの時、その素地があったなぁと。
営業の要諦も、インタビューと同じ。「説明する力」を持つかではない。
如何に「聞く力」があるかどうかだと、才媛、阿川佐和子さんに学んだ。
いよいよ、ロンドン五輪。どこのテレビ局でも良い(私はNHKが良い思う)、特番を組むと思うが、阿川佐和子さんを、メインのキャスターにして、競技後の日本人選手にインタビューさせる企画組めば、視聴率も上がると思うのだが。もう・・・遅いかな。Goto

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