消費増税法案

二院制の真価を示せと申し上げたい。
政権党から大量の造反者を出しながらも、消費増税法案が6/26衆院を通過した。
新聞各紙は27日の朝刊一面で政治部長(朝日は論説主幹)の見解を掲載した。
読売は民主党の政権能力を疑い。日経は「決める政治」への転換点だと。毎日は政治とは何かが問われ、ねじれで機能不全に陥る日本政治の新たなステージへの一里塚と分析。朝日はお決まりの説明責任不足だと、分けのわからないことを書いている。
日本の言論を左右する大新聞の政治部長のレベルがこの程度とは、情けない。「増税先行」は国民にとっては許し難きことであろう。しかし、財政の健全化を進めねばならないとする自民党政権時代から続く国際公約からすれば、大きな一歩を踏み出したと言えるのではないか。その視点が欠落してるのは理解できない。
首相の記者会見。政権基盤が揺らぐ状況下では、首相の発言など、面白味もないのだろうが。
社会保障との一体改革も。経済の再生も。行革も、政治改革も、ありとあらゆることを、2014年4月に消費税率を8%に引き上げるまでにはやり抜かねばならない。との決意に耳を貸さないのは不思議である。
首相発言を無視して、政治評論ができるのか?これまた、不思議である。
その道筋、工程表を明記させる。参院での審議で、首相発言を徹底的に詰めるべきだとの論陣を張る。それが国民の総意だと思うのだが。その視点も全くない。あるのは、民主党の分裂、小沢新党など、政局ばかり、これでは、新聞が増税の真意を歪め、政治を政局に弄んでいるとしか思えない。
政治の混乱の原因は、勿論、民主党政権の統治能力の欠如に起因するのだが。
それ以前に、先の参院選での菅前首相の消費税10%増税発言を、マニフェスト違反だと煽り、民主党の敗北を誘い、衆参のねじれ国会を演出したメディアに責任はないのか?そこに「決められない政治」の本質はないのか?と各紙の政治部長に問いた。Goto

コメント

  1. Goto より:

    論理的には難しくはありませんが。決断実行には痛みが伴います。その意味では、とても難しいです。歳出削減は、国会議員の定数削減。それが隗より始めよ。次が公務員の20%カット。そして、社会保障の大幅縮小です。歳入は、消費増税。15%です。国民の理解は得られません。それでも、大量の国債を発行して、大盤振る舞い。それで、楽しんだんですから。実感はありませんが。宴の後始末は、必要です。Goto

  2. レモンハート より:

    こんばんは。
    もうひとつありますね。
    借金を削減するには、歳出のカットだけでは不十分なのはわかります。増税するか、債務を帳消しにするか。それとも2つのミックスしたものか。増税すれば、日本の景気回復に悪影響を与える。ならばデフレ圧力を弱める後者の議論があってもいいのではないかと思います。いずれにしてもデリケートで難しい問題ですね。本当に難しい??です。

  3. Goto より:

    では、財政危機をどう打開するのか。
    「みんなの党」は、取り漏れの所得税。保険料を厳格に徴収すれば、14兆円、消費税5%分は出てくる。だから、増税は必要ない。と反対してます。本当にそうであれば、増税は必要ないんですが。税務署がそこまで、頑張れるか?ですね。参院の真摯な議論、国民的な理解を期待したいです。Goto

  4. レモンハート より:

    こんばんは。
    >問題は、14年の4月までに、どれだけの無駄を削減するか。
    そこなんです!
    政治家に覚悟があれば納得できますが、、、
    1989年のときは、増税の前に10兆円規模の財政ばらまき。1997年に税率を引き上げたときは、増税後にばらまき。今回は、増税前に既にばらまいている。その上、今後の補正予算。どうやら増税後もばらまき。震災後とはいえ結局予算が拡大するだけの増税に賛成ができないのです。これでは借金は増え続けるのではないかと思えます。僕は経済の仕組みはうといのですが、このままではうまくいかない。そんな気がします。

  5. Goto より:

    税率をあげることを決めるのは、大変なことです。嫌なことは誰もくゃりたくないですから。私は、衆院通過を肯定してます。問題は、14年の4月までに、どれだけの無駄を削減するか。できるかです。それが工程表で明らかにするのが参院の審議ではないかと思っています。増税で景気が悪くなるのは、その覚悟次第ではないでしょうか。Goto

  6. レモンハート より:

    こんにちは。
    成立のとき、ずっとTVをみてました。
    中小・零細企業の割合は、99%。
    その徒労者の割合は70%。
    その人たちの最後のやる気、負けん気さえ
    奪われた日本。
    そう思いました。
    消費増税法案の趣旨はわかるのですが
    なんとなく日本にあわないような
    昭和の大恐慌が平成に
    おこるような気がしてなりません。
    海外に活路を求められる大企業は1%しかない。
    その一方、
    ますます海外からのインターネット売買で
    消費税を払わない個人業者が増える。
    脱税販売が横行することも考えられる。
    雇用の悪化、非正規雇用増。
    弱者救済のためのバラマキ?さらなる消費税UP。
    いろんな不安要素もありますね。
    自民の10年で200兆の投資もウソくさい。
    政治家のいうことは、
    何もかも、信じられなくなってます。