コンビニ

わずか40年で・・・田舎町から八百屋が消えました・・・・
私が毎日歩くウォーキングコースの県総合運動場。数年前に西口前にファミリーマートが。一昨年、北西角にサークルKが。先月北口前にセブンーイレブンができました。こんな田舎町の運動場周辺に次々とコンビニが誕生する・・流通業界の厳しい過当競争を間のあたりにしてます。
セブンーイレブンは、毎日通る道すがらです。角地の民家が壊され・・一体何ができるのかと興味深々に。それがコンビニだとわかると、フランチャイズ店舗が、実に合理化された手順で建設される術に・・・・建設工事など私の領域にありませんので、皆目わからないのですが。
工事開始から完成・オープンまでつぶさに見学することができまして・・現場監督以上に進捗状況が把握できました。隣家との境に頑強な防音壁。駐車場の角に取付ける看板の土台は、基礎工事と同時に。本体の組み立ては2日で。産廃は移動式のコンテナが用意されるなど・・・コスト管理も徹底。さすが1万5000店舗・・・実に見事なモノでした。
この店が繁盛するかどうか。私的には、6ヶ月ほど前に・・・北東角から350mほど北にもセブンーイレブンがオープンしましたので、営業戦略的には近すぎる気がしますが、その先80mのところにローソンがあり、西側のサークルKとも300mほど。周到な戦略なのかとも。
わずか1キロ四方に5つのコンビニがひしめくのを眺めながら・・ふと、子供の頃を思い出しました。戦後の混乱期。旧市街地に人が寄り添って暮らしていた頃。200mほどの距離に三つの八百屋がありました。店主の名前が健治で八百健。八百鈴は店主の苗字が鈴木。所在地名の扇栄町から八百栄。
よくしたもので、それぞれにお客がついていて、私が住んでいた24世帯の集合住宅。我が家は八百鈴。隣は八百健。お向かいさんは八百栄と妙な棲み分けがあり、それぞれが競い合いながらもどこか、のどかでした。しかし、今、その地に八百屋は一軒もありません。
街の八百屋に取って代わったのが、全国5万店舗を越すコンビニ。街から見事に八百屋を消しました。その草分け・・・コンビニの雄、セブンーイレブンが今年で創業40年を迎えたそうです。おめでとうございます。わずか40年で日本中の田舎の八百屋を消し去りました。
人は利便性を求めるモノ。必然でしょう。しかし、どこまでもその利便性を追求しながら、もう一方では激烈な過当競争展開する。資本主義の宿命ですが、利便性を追求するあまり、次には田舎の街角からコンビニが消える事態に陥らないことを願います。Goto
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11/14日本経済新聞

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