国民は覚悟を持って、賛否論に結論を出さねばならない・・・
明日は終戦記念日です。世界がきな臭い。遠い国の話ではない。
日本人が平和について考える日である。平和とは直接に関係ないが、
関西電力が原発の新設を表明した。このことについてあなたはどう思うか?
平和の切り口として考えてみたい。
日本のエネルギー政策において
大きな節目となる。読売・日経は賛意を示し、朝日・毎日は反対。
賛否は真っ二つ。背景には経済、環境、安全保障、そしてあの3/11など
多角的要素が絡み合っている。
大別すると賛成の論拠は3点。
1・エネルギーの安定供給
日本は化石燃料の9割を輸入に依存している。
国際情勢の変動や燃料価格の高騰に脆弱である。
原発は燃料備蓄で1〜2年分の発電が可能。供給の安定性が高い・
2・脱炭素への寄与
50年カーボンニュートラル目標に向け、二酸化炭素を排出しない
原発は有効な電源とされる。再生可能エネルギーの変動を補う「ベースロード電源としても有用である。
3・経済効率
建設費は高額だが、稼働後の発電コストは安定して低く、大規模・長期運転で
経済性が見込める。エネルギー自給率向上による貿易赤字削減も期待できる。
反対の論拠を3点に大別すると・・
1・安全性と事故リスク
11年福島第一原発事故は、甚大な被害と長期避難、除染作業をもたらした。
地震・津波など自然災害が頻発する日本では、同規模事故の再発リスクを
完全に排除はできない。
2・放射性廃棄物の処理問題
高レベル放射線廃棄物の最終処理場は国内で確定しておらず、
数万年単位での管理が必要という負の遺産を将来世代に残す。
3・コストの不確実性
事故対応や廃炉費用、廃棄物管理費用を含めると、原発の「安さ」は相対的に低下する。再生エネの急速な低コスト化とも比較されるべき。
原発はエネルギー安全保障と脱炭素化の即効性という強みを持つ一方、
事故リスクと廃棄物問題という解決困難な問題を抱える。
賛成派は「短中期の現実性」としての必要性を訴え、反対派は「長期的な持続可能性と論理性」から撤退を求める。聖s区判断は、この二つの価値をどこで折り合わせるかにかかっている。
重要なのは賛否を単なる感情論にせず、技術革新の可能性やリスク管理策、
代替エネルギーの普及速度など、具体的な数値とシナリオに基づいて議論することである。
まぁ・・・これが、関西電力が投げかけた「原発新設」への、中立的整理であり、誰もが納得するところである。でもこれは、論拠の整理であって、これをお互いが主張し合えば、相容れない不毛な論議を繰り返すに過ぎない。
さて、あなたはどうだろう。
私は、もっと現実的である。現在・国内には33基の原発のうち、
14基が再稼働している。原発の運転期間は一定の条件で60年長は可能である。
であれば、まずだ。まず未稼働の19基を動かしてはどうか。それにも反対するのは、理想主義でしかない。Goto
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