ガバナンス

乱暴な広告には、それなりの配慮があって然るべし・・・
私だけが気になっているのかも知れませんが。最近の新聞広告には如何にも乱暴と申しますか。子供には見せたくない。目を背けたくなるような通販商品の広告が目に付きます。それも、天下の朝日、読売の紙面にです。スポンサーの減少で背に腹は変えられないのか。
数字が欲しいので・・・なんでもかんでも、ダボハゼのように食いつくのか。私も広告を生業としています。広告局の思いもわからないではありませんが。社会の公器を自認する新聞を取り扱う気概と申しますか、矜恃はないのかと、首を傾げます。
そもそも新聞の紙面には記事と広告が連動していないのが通り相場です。商品を紹介する記事の下にその商品の広告が掲載される場合は、記事も広告とみなされますので、その商品が如何にニュース性があろうとも、避けるのが新聞の不文律です。また、逆に、記事とそぐわない広告も排除されるべきです。
不文律を犯すわけではありませんが。非常識な紙面に出会いました。2/26付・読売新聞朝刊です。私は「NIE」(新聞を教育に)活動が長期的視野に立って新聞の低落傾向に歯止めを掛ける取り組みだと思っています。最近はその認識が高まり各紙が積極的に推進しています。
子供のページを掲載する試みや、子供新聞に力を入れるなど、教育教材としての活用を促す紙面編成には敬意を表するところです。ですが。仏作って魂入れず・・・とはこのことだと思うのが、見開き紙面、21面には「読売KoDoMo新聞」創刊三周年を迎え、子供の夢を応援する新企画で充実させますよと、子供に購読を進める・・・
20面は「KoDoMo新聞」の補完としてでしょう。「学ぶ・育む」と題してふりがな付きですから、子供向けの「いろはにほへと新聞」が掲載されています。NIE活動の積極紙面、気合いが入った良い紙面です。がです・・・問題は、その記事下の広告です。(写真参照)
勿論、そのままブログにあげるのを憚りますので、隠しましたが・・・とても子供の教材にこの紙面を使って下さいなどといえたものではない、乱暴な広告が・・・・。このちぐはぐこそが、新聞がガバナンスを失っている証左ではないでしょうか。広告の価値、記事の価値双方を貶めています。残念・・・Goto
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2/26読売新聞

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