偏見

大学生「読書時間ゼロ」4割越す・・・ほんまかいな?
私が疑い深いのか?データの根拠が曖昧なのか?新聞がセンセーショナルに取り上げすぎるのか?ほんまかいなと思う記事に首を傾げざるを得ないので、取り上げてみます。因みに、あなたは一日の読書時間は何時間ですか?と尋ねられたら・・・どう答えますか?
そうなんです。記事の内容は大学生協連合会(東京)が全国30の国公私立大学を対象に生活実態調査を実施(回答数8930人)。その質問項目に一日の「読書時間」を尋ねた結果・・・平均は26,9分。全く読まないとの回答が40,5%となり、調査開始の04年以降「読書ゼロ」が始めて4割を越したというモノです。
読書の定義がよくわかりません。授業のために読む教科書の類は含まれるのか否か?新聞、雑誌はどうか?ネット上での調べ物や検索は活字であって読書の対象外なのか?如何にも曖昧で、大学生は「ろくに本も読まない」との印象を持たせる以上に意味のないデータです。
読書とは本を読むことであれば。本とは何か?学生の本分は勉強することであり。学問することである。であれば、授業を受ければ本を読むことと同等ではないのか?生協連は「スマホの普及で情報が簡易に得られ、娯楽や教養としての読書の優先順位が下がっているのでは」と分析するが。
ということは、調査の意図は紙の出版物が読まれなくなった証明なのか。であれば、学生の情報収集手段が紙の本からネットに変わったということで、社会現象の変化と捉えるべき。学生が紙の本の読書時間が減ったというだけではないか。実に曖昧な話である。
この曖昧さを検証もせず。三段見出しで、大学生「読書ゼロ」4割(読売新聞2/28付・朝刊)と報じる新聞の側に、大学生は勉強しなくなったと批判する意図がミエミエである。ということは、新聞というものは、何事も批判的に、何事も悪く考えるそんな偏見で記事を書くと思われても仕方がない。
そもそも新聞の使命はなどと大上段に申し上げるつもりはないが。本を読めば勉強してるって考える考え方がどれほど硬直した頭なのか?新聞の使命は大学生の批判をするよりも、ろくに勉強しなくても良い大学を山ほど増やした文部行政にメスを入れるべきではないか。
紙の本を読む時間がゼロでも、最近の大学生、バカにしたものではありませんよ。Goto

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