メーカーと販売店

優位的地位の乱用が、自分の身にに降りかかっているのでは?
ピントが合っていないかも知れませんが。私はこんな風に考えます。「アマゾン、出版社「格付け」・・電子書籍販売で条件、本紹介に差・・・と題して掲載された朝日新聞8/28付の記事を読んでです。
アマゾンは有利な条件で契約した出版社の書籍を読者に優先的に紹介する新たな仕組み「販売条件で出版社を格付け」を導入した。「市場の支配力を背景にした脅しだ」と出版社が反発、騒動が起きている。欧米でもアマゾンへの抗議が広がり、対立が浮き彫りとなっている。そんな記事です。
古くはダイエーと家電メーカー。昨今は大手量販店と各種メーカー。形態は違うが、コンビニと食品メーカーもそうでしょう。流通(販売)が強くなるとメーカーとの間で価格や取引条件で必ずトラブルが生じます。メーカーである出版社と強固になった販売店アマゾンとのトラブルも元を正せば同質です。
しかし、今までと違うのは。アマゾンはネットを通じて圧倒的な顧客を有するグローバル企業です。如何なる国の出版業界の商習慣など鼻っから無視しています。今更、言うのも失礼かも知れませんが。ネット社会が到来する予想など、20年前から分かっていたことです。
アマゾンのビジネスモデルも、楽天に代表されるネット通販で10年以上前には読めたハズです。にも関わらず、出版業界は、販売の核である本屋の減少にも有効な手を打たず。ネットで本を売るなど許せないとする大手本専門の物流会社に頼り切りで自前の販売ルートを開発する努力もせずに・・・・
また、歴史的にメーカーと販売店はその力関係において、様々なトラブルを起こしていることにも学ばず・・・今更、不当な条件は「優越的地位の乱用疑惑を招く」と力んで見ても所詮は後の祭り。悔しければ、業界で足並みを揃え、アマゾンの「優越的地位」を阻止するネット販売新会社を設立して対抗する以外にはないのでは・・・・
そのまとまりとエネルギーがあれば、出版業界の不況にも対応できただろうにと思うのですが。なんせ、本を作ることは、知的な作業であり他の業界とは違うとの「優位的地位」を誇示してきた業界ですから。この騒動、すべての出版社が「格付け」条件を受け入れ販売店であるアマゾンの軍門に下るのではないかと危惧します。Goto

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