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新聞の発行部数と民主主義社会・・・
シャルリエブドは14日発売の最新号の発行部数を17日に500万部から700万部に再増刷すると発表した。週刊ですから17日がタイムリミット。通常3万部そこそこで、廃刊も噂されていたのに、当初の300万部予定が・・海外でも「テロに屈しない姿勢の象徴」となり・・・・
500万部に増刷。そして更に200万部の再増刷。仏国新聞史上最多の発行部数になるそうだが、購入者の多くは、売上の収益は全額テロ被害者家族に届けられるとの方針が「御香典」の意味合いが込められているとするならば、民主主義的な増部ともいえなくはない。
英国で最大の発行部数を誇る大衆紙サンですら約220万部。日刊紙と週刊誌の違いはあるが、700万部とはチトやり過ぎではないかと思うのだが、日本の日刊紙の発行部数。読売が1000万部を豪語し、朝日が750万部と言われている。日本の新聞が如何に読まれているかがわかる。
大衆紙「サン」といえば、いま「ページ3」が表現の自由で反対運動に晒されている。(毎日新聞1/19)サンの3面は毎日、女性のヌード(トップレス)が掲載されている。日本の夕刊紙でも掲載されているが。(岐阜の田舎には発売されていない)
サンは1964年創刊。69年にメディア王ルパート・マードック氏が買収。「ページ3」は70年にスタート。「ページ3」は今ではヌードを表す隠語にもなっている。問題は子を持つ母親たちが「女性の胸で新聞を売るべきではない」「子供が日常的に裸体の商品化に接する機会を与えるべきではない」と訴え「ページ3」の廃止を求め署名活動が広がりを見せている。
あたかも「シャルリエブド」の風刺画が表現の自由を巡って議論が沸騰している折。サンの「ページ3」の行方が注目される。キャメロン首相は「親が責任を持つ問題であり、消費者が決定するであろう」と反対運動には距離を置くが。
反対派は性別廃止や平等を重視し、支持派は選択の表現の自由を優先すべきと考えている。民主主義社会にあって優先すべき価値は何かが問われているが、それはあくまでも民主主義社会での話。サンが英国最大の発行部数を維持しているのは「ページ3」のお陰だともいわれている。「ページ3」反対運動が、サンの発行部数の支えになっているとしたら。民主主義の皮肉と言うしかない。Goto

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