ミラノ万博

日本人の舌が育んだ和食がブレイクしているんですって・・・
「日本の農林水産業と和食文化を発信する」目的に。国連教育科学文化機構(ユネスコ)の無形文化遺産登録にされた和食を売り込み、農産物の輸出拡大、和食を求めての観光客の増加を目論んで「食」をテーマにしたミラノで開催されている国際博覧会(万博)に臨んでいる。
万博には約150ヶ国が出店。日本館が最大規模で「共存する多様性」をテーマにハイテク技術を駆使した映像や体験型展示と「和食文化」を同時に発信している。万博の出店といえば、技術革新を中心に、国力を示すのだが。第一次産業で勝負するのは初めてではないだろうか。
近代ニッポンが世界に誇っていたのは、勤勉な国民性をベースに製造される工業製品や、テクノロジーを駆使した最先端の製品など、科学技術の叡智を集めた姿だった。それが、第一次産業とは様変わりの気がするが・・・よくよく考えれば、納得できる。
日本の農作物ほど、安全、安心な食べ物はない。異常なほどである。その証拠が、世界に冠たる長寿国だろう。農薬の制限、清潔な環境での生産、流通・小売に至るまでの消費者の監視の目。不良品や粗悪品は出荷しない体制など、日本の第一次産業ほど徹底管理された食べ物はない。
「和食」が国際的にも注目される大元は、日本の自然環境をベースに安全・安心な食材が生産されることにあるのではないかと思っている。それに、高度経済成長に乗って、豊かな経済力を背景に飽食日本など言われ、誰もが満足に食事ができる時代を経て、グルメ時代に・・・
取分け「贅の限りを尽くす」食文化が育ったのではないか。ミラノ万博でその真髄が理解され、EUの人たちに「和食文化」が広まれば、農産物の輸出拡大に繋がるだろう。日本館の目玉が、日本人の舌が育んだ日本食の店。大繁盛していると聞く。嬉しいではないか。Goto

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