ほしいです。ください。お金

新聞広告クリエーティブコンテスト。新聞に相応しい格調あるテーマを選んで欲しい。
最優秀賞1点(賞状と副賞50万円)・優秀賞1点(賞状と副賞10万円)・デザイン賞、コピー賞各1点(賞状と副賞5万円)・学生賞若干数(賞状と副賞3万円)・・・日本新聞協会が主催する「新聞広告クリエーティブコンテスト」の賞と賞金です。
このコンテストは全国の若手クリエーターの登竜門です。新聞命(しんぶんいのち)の私としては、新聞広告の価値と役割を示す上でも、我が社の元気の良い若手クリエーターにはチャレンジしてもらいたいと思うのですが。
今年のテーマが「ほしいです。ください。お金」では考えてしまいます。どんな題材に選ぶべきなんだろうか。勿論、それを考えるのが、コンテストなんでしょうが。消費税など税の問題を取り上げれば、取らんかな過ぎますし。金融機関の広告をイメージするにはあまりにも直接的。
かといって、格差や貧困を題材にするのも広告らしくない。社会保障の視点では暗すぎるし。新聞協会へのおべっかなら、軽減税率の重要性訴える手もありますが。それもどうかと思います。ほしいです。とください。では、もろに拝金主義。なんとも悩ましいテーマを選んだものです。
他の題材。例えば戦後70年です。戦争と平和だとか。地震や噴火が頻発しています。環境変化を題材にするのも一考ですが、歴史を重ねるコンテスト。テーマ選びに苦心しているのは分かりますが。敢えて苦言を呈せば、いくらなんでも、「ほしい。下さい。お金」はないんじゃないでしょうか。
これではまるで、副賞の50万円目当てのコンテストになってしまいます。新聞は言論の府です。
新聞広告にもそれに相応しい格調があるべきです。ましてや、日本新聞協会の主催です。若手のクリエーターにはもう少し夢のあるテーマを追わせたいものです。えっ・・・夢を追うにはお金ですって。そうかも知れませんが。Goto
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