負けたくない一心で経済ニュースに敏感になった・・・
日本の国際収支は黒字です。
資源のない日本。原材料を輸入し、価値ある製品を作り、海外に輸出する。
貿易ですね。ひと昔前までは、その貿易が日本の収益源でしたが、
残念ですが、貿易収支は赤字です。
では何で稼いでいるのか。
最近はインバウンドで外国人観光客が落とすお金が、
日本人が海外で使うお金を上回り、旅行収支も黒字になりましたが、
まだ、たいした額ではありません。
今や、国の稼ぎの大半は所得収支です。
金融市場での投資による配当や、運用による利息などです。
それをマネーゲームと揶揄する向きもありますが経済の基盤を支えています。
ですから、メガバンクや証券会社が次々に海外の金融機関を買収し、進出しています。
製造業中心が国のあるべき姿だ、物作りの重要性を忘れるななどと、
思っている世代は・・もはや古いのでしょうねぇ。・・私もそのひとりですが。
時代の要請なのでしょうか。
最近、錬金術を小学校で教える「マネー教育」が盛んです。
東京都江戸川区の小学校では「生活リズムの向上」をテーマに
ファイナンシャルプランナーを講師に招き「生活とお金」の授業が。
内容は「資金管理と意思決定」や「貯蓄の意義と資産運用」
「金融トラブルと多重債務」などを子供サイズに合わせて教育します。
金融庁も「お金や金融・経済の全般を学び、社会の中で生きる教育」として、
文科省に金融教育を後押しするよう求めています。(日経3/11・夕刊)
授業を受けた四年生(9歳)は「時間とお金」は似ている。
「限りがあるから大事に使わないと」との感想を・・・・なかなかの効果。
東京都府中市の高校一年生では「株式学習ゲーム」が政治・経済の授業で。
ゲームは日本証券協会が提供するシミュレーション教材を使い・・
仮想の資金1千万円を元手に企業約300銘柄の株式を模擬売買し、
株価変動の背後にある経済や社会の動きを学ぶチーム制のゲーム。
1位は資産合計1637万6716円に増やしたとか。
「負けたくない一心で経済ニュースにも敏感になった」とは1位チームの主将。
所得収支が国を支える時代です。
マネー教育を否定するものではありませんが。
拝金主義的教育にはなんとなく違和感を持つのは歳のせいでしょうね。Goto
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