読売新聞の子育て・介護の提言

成長なくして社会保障なし。社会保障の分配なくして健全な成長なし。
少子高齢化、人口減少の歯止めがかからない。
どうする。どうする。と議論している暇もなくなった。焦眉の急である。
新聞とは格があるべきではと思う提言を読売新聞が。
「安心子育て・介護へ」何をすべきか。
読売を憂国の士だとは思わないが、編集局や論説委員会、調査研究本部の
専門記者が検討を重ね、有識者らとの意見交換を踏まえての具体的提言に敬意を表したい。
ポイントは5項目だが、「経済成長」が大前提にあることを忘れてはならない。
社会保障は経済成長で得られた果実を、税や保険の制度で分配するもの。
「成長なくして社会保障は維持できない」「社会保障による分配なくして、
健全な成長は果たせない」根本的な考え方である。全く同感である。
ポイント1・「カギは1・2歳児保育」である。保育施設の増設を急げ。
幼稚園から「認定こども園」へ許可外施設の透明性を高めよ。
その通りだ。法的な手立てはできるだろう。問題は増設に伴う予算をどうするか。
2・共生社会の実現へ、安心介護と認知症対策を・・
民間の保険サービスを生かせと提案する。これは政治がその気になれば、
明日にも具体化するのではないか。認知症基本法の制定も。
3・保育・介護の人材確保を急ぐべき。
保育・介護の基本資格を共有化せよ。処遇改善へ重点的投資を。
やはり、法の整備と資金ですね。
4・長時間労働の是正で出生率向上を計る
働き方改革で担い手を支援する。育休は誰でも取れるようにすべき。
雇用保険を充実させる。政府の方針と同じですね。読売らしいが。
5・あらゆる資金を活用する。社会保障と税の一体改革を再構築する。
相続税非課税国債を手立てにせよ。
いずれも、申し訳ないが、これも政治がその気になれば。
そうなんです。政治は安定しています。
後は原資があれば、読売提言は即可能ということに。
でも、そうならないのはなぜか。
経済が成長しないからです。なぜしないのか。簡単です。
経済成長を否定して憚らない考え方があるからです。
それが、結果的には、既得権益を守ろうという人達を増長させ、
政治が動かなくなり、経済成長しないのです。
朝日新聞は経済成長否定論を唱えています。
では、朝日にお尋ねします。経済成長なしで、
原資を確保せずに、どうやって、「安心子育て・介護の充実」ができるのか、
政府を批判するのは簡単ですが、読売のように提言して欲しいものです。
勿論、経済成長がなければ読売提言も絵に描いた餅のようですが。Goto

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