シルバー割引

肉を食べて健康で長生きできれば、社会貢献ですね。
1日にげんこつ一個分(50グラム)から手のひら分(100グラム)の
肉を食べるようにと勧めるのは、健康長寿医療センターの管理栄養士さん。
「高齢者は活動量の低下や噛む力の衰えなどから肉を食べなくなる傾向にある」
また「コレステロール値や生活習慣病を気にして肉を避ける人も多い」
だが、牛などの赤身肉はタンパク質や脂質、鉄分などを効率よく摂取できる優秀な食材、
毎日肉を食べようと呼びかける。
この際の高齢者とは70歳以上のことらしい。
と言うことは古希を過ぎた私のことになる。
我々の世代には、毎日肉を食べるに抵抗感がある。
なぜなら、子供の頃から「肉は高価」であり、特別な日に食べるもの。
すき焼きなんて、大晦日。ステーキなんて入学式か卒業式ぐらい。
牛肉の細切れやスジ肉がカレーライスに入っていたら、オゥと唸ったもので、
成人病を恐れて食べないのではない。肉を毎日食べる習慣がないのである。
でも、栄養士さんが言うまでもなく、「元気ハツラツ」で過ごすには、
栄養価の高い肉類を食べるに越したことはない。
私はそんな時代を経てきたこともあり、肉よりも魚党であったのだが、
最近は努めて肉を食べるようにしている。
世の中は実によくできていて、世相に敏感。実に商魂逞しい。
高齢者に肉が良いとなると、「高齢者割引」の焼肉店が続出。
大手のチェーンでは2時間95品目食べ放題3866円だが、50代は1割引。
60代で2割引、70代だと3割引になるそうな。
焼肉店に足を運ぶ機会がほとんどないある70代の夫婦。
「3割引は年金生活者には優しいサービス」と大喜び「また来たい」と、
店の狙いは、ピタリ。高齢者の焼肉割引(シルバー割引)は一大ブームになるのではないか。
超高齢社会である。肉食の高齢者が増えて、健康で老いるならば、
高騰する医療費の削減になれば、それは大いなる社会貢献ではないか。
我が街には、焼肉高齢者割引の店はないが、げんこつ一個分の肉を毎日食べよう。Goto

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