教員はブラックか?

毎日新聞さん、為にする無意味な記事を一面に掲載するな。
新聞とは一体全体何なんでしょうねぇ。首を傾げたくなります。
5/10付、毎日新聞朝刊、一面トップの記事のことです。
見出しは、小学校教員採用「危険水域」18年度志願倍率、
過去最低で3.2倍(前年比0.3ポイント減)という記事です。
エッ。小学校の教員のなりてがいないのか。教育は国家100年の計、
先生がいなくなるとなると、そりゃ大変だ、国家的な大問題じゃないか……
読者にそう思わせる「見出しの付け方」ですね。
記事を読んでみます。文科省によると18年度の採用試験で、中学校は6.8倍(前年比0.6%減)
高校は7.7倍(0.6%減)で小学校は3.2倍で0.3%減、小学校の低下が際立っている…と。
これって、そもそも、小学校の教員になりたい人の倍率が低いってことで、
何もこの年度だけの話ではない。にもかかわらず、小学校の低下が際立つと。
さらに記事は、文科省の説明では「小学校教員の採用」が増えているのが原因だと。
そりゃ需要と供給のバランスです。応募数が多ければ、必然として、
試験者が減るのは当然ではないですか。この一面のトップ記事は何が言いたいのか。
簡単なことでした。学校現場は「ブラック」だ。
学校で働くのは重労働、文科省が発表している調査でも「学校の1週間の
平均勤務時間は57時間25分で、10年前から4時間9分増え、3割が過労死ラインを
超えている」「教員は多忙」「労働過重の職場」ブラックだから、
小学校の教員になりたがらない。その結果が、採用試験倍率過去最低と言いたいのです。
私は思うのです。3.2倍も応募があることって、人手不足の時代に「御の字」じゃないですか。
記事は「これ以上倍率が下がると質が落ちる」から危険水域だとも書いてあります。
それって。子供が好きで、教員になりたいと試験を受ける学生にとても失礼なことでは
ないでしょうか。何を持って質が落ちるというのか。見解が聞きたいものです。
教員養成の大学で免許を修得した学生のインタビューも同時に掲載されています。
教員を目指して学んできた学生「教員実習で教員が窮屈に見えたので、
採用試験を受けるのを保留している」OBの話を聞いて「心のゆとりなど持てないのが教員、
そんな状態で、きちんと指導できるだろうか」と教員仕事に疑問を投げ、不安を煽る。
為にする記事を一面に臆面もなく、載せなさんな。と申し上げたい。
だって、如何なる環境下であろうが、教員を希望する大半の学生は
「子供の教育に情熱を持って立ち向かいたい」と「青雲の志」を持っているのです。
その学生たちまで煽って、「教員はブラック」なんて意図的に
思わせる記事には首を傾げざるを得ない。
教育環境を整える役割を放棄しているとモノ申すなら、
文部官僚の無策を指摘すべきではないでしょうか。
乱暴に申せば、亡国とはこのような「為にする記事を一面に掲載する新聞」に
あるのではないかと、思う。Goto

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